JR東日本新潟支社は2日、新潟駅でE7系の車両展示会を実施した。13番線ホームに上越新幹線限定デザインのE7系が展示され、「シンカリオン E7 かがやき」との写真撮影なども行われた。3月16日から上越新幹線の一部列車でE7系による運行を開始する。
上越新幹線に導入されるE7系は北陸新幹線で活躍中のE7系と同一仕様の12両編成(10M2T)とされ、定員は「グランクラス」18名、グリーン車63名、普通車843名の計924名。シートピッチは「グランクラス」1,300mm、グリーン車1,160mm、普通車1,040mm。全座席に電源コンセントを設置し、「グランクラス」車両にフルアクティブサスペンション、その他の車両にセミアクティブサスペンションを採用し、乗り心地の向上を図るという。2020年度までに11編成132両を順次導入し、既存のE4系「Max」を置き換える。
車両展示会は新潟駅13番線ホームで行われ、11時36分頃、上越新幹線限定デザインを施したE7系1編成(F21編成)が入線した。車体側面の窓下は、従来の銅色・空色に朱鷺(とき)色を加えた3色のラインに。3・11号車の連結部付近には、「上越の魅力の源流にある豊かさと躍動感を形に」がコンセプトのシンボルマークを配置している。沿線のシンボルである実った稲穂と躍動的な朱鷺の羽をイメージし、上越の地を走る新幹線を黄金色と朱鷺色のグラデーションで表現したデザインだという。
11号車(グリーン車)のシンボルマーク付近に「シンカリオン E7 かがやき」を展示し、来場者との写真撮影も実施。E7系の車両展示会は1時間弱の開催で外観のみの公開だっが、こどもたちを連れた家族や鉄道ファンらが多数来場し、限定デザインのE7系を細部まで撮影していた様子だった。新幹線コンコースにて「グランクラス」専用シートの展示もあり、シートに着席できる体験コーナーも希望者による列ができていた。
上越新幹線のE7系は3月16日のダイヤ改正に合わせて運行開始。下り「とき309・315・327・347号」「たにがわ413号」、上り「たにがわ402号」「とき308・320・336・342号」の計5往復でE7系を使用する。なお、上越新幹線「とき」「たにがわ」の「グランクラス」はシートのみの営業で、専任アテンダントによる車内サービスは行わないとのこと。
新潟駅では3月16日の同駅7時49分発、東京行の上り「とき308号」に合わせ、11番線ホームで出発式を行う。上越新幹線限定デザインは今回展示された編成も含むE7系2編成で実施され、3月16日から1年程度、上越新幹線に限定して運用する計画となっている。