ネオキャリアは2月27日、「就職活動における『企業』と『親』に関する調査」の結果を発表した。調査は2018年12月5日~10日、2019年3月に大学・大学院を卒業する子弟を持つ首都圏・関西・東海地域在住の20~69歳男女618名、および採用業務に携わる20~69歳男女309名(企業)を対象に、Webで行われた。

企業が行った「オヤカク」施策

  • 内定者の親に対して行った施策(企業規模別)

    内定者の親に対して行った施策(企業規模別)

「内定者の内定承諾を親が賛成しているか」を企業が内定者に確認するオヤカク。

企業における認知度は59.5%。昨年と比べて、「オヤカク」を行う企業は増加傾向にあり、選考前では「企業情報資料の送付」や「親向けの採用情報ページの作成」が、選考中ではこれに加えて「企業製品の親への送付」「企業情報ムービーの配布」が、内定時・内定後ではさらに「親向けの内定理由通知書の送付」「親向けの内定同意書の用意」を行う企業が増えていることがわかった。

  • 親が希望する/企業が必要だと考える「オヤカク」施策

    親が希望する/企業が必要だと考える「オヤカク」施策

親が希望する「オヤカク」施策では、多い順に「企業情報資料の送付」「親向けの内定理由通知書」「親向けの内定同意書」と、企業側が必要だと考える内容と同じ結果に。

また、昨年と比べて、「内定承諾にあたり、企業からの対応は得に必要ない」と考える親・企業が増えている一方で、各施策をみると、オヤカク各施策を「必要だ」と考える企業は、11項目中8項目で前年を上回り、親を対象とした施策への関心の高まりがうかがえた。

親の就活に対する支援

次に、親が子の就活をどのように支援しているのか調査を実施した。その結果、32.4%の親が「資金的支援を行った」ことが明らかに。支援金の平均は8万4,055円と、前回の11万8,253円から3万4,198円減少した。

  • 就活における相談内容

    就活における相談内容

また、アドバイスについては「週に1回程度」(19.4%)の頻度で行っている人が最も多く、特に父親よりも母親の割合が高い傾向に。アドバイスの内容は、「どのような業界・業種をうけていくかについて」(63.4%)が突出して高く、次いで「キャリアプランについて」(50.1%)、「最終的な就職先の決定について」(32.6%)と続いた。

最後に、子の就職活動に対する親の考え方を聞いたところ、「子供に就職してほしい企業とそうでない企業がある」(55.3%)や「周りに流されず、自分だけで決めてほしい」(53.6%)が上位に。

一方、学生の就職活動に対する企業(人事担当者)の意識としては、「新卒生の親の関与が高まっている」(58.3%)が最多に。次点は、「親の意向によって内定辞退を申し出てきたことがある」(47.9%)だった。