業務に慣れ、重要なプロジェクトを任されるようになった若手社員たち。それでも、時に納得できないことがあるのもまた仕事。

今回は、20代のビジネスパーソンに「職場の理不尽体験」を聞いてみました。※調査期間:1月21日~2月5日、マイナビニュース会員の男女145人(20代会社員限定)対象

  • 職場で「理不尽だ」と感じたことはありますか?

7割の人が「理不尽」な場面に遭遇

「職場で理不尽と感じた瞬間はありますか?」と質問したところ、「はい」と回答したのは69.7%に達しました。

  • 職場で理不尽と感じた瞬間はありますか?

理不尽だと感じたことがある人に、「理不尽と感じた内容のうち、最も当てはまるものを教えてください」と質問したところ、やはり上司や同僚との対人関係が多いようです。

上位5つを紹介すると、「人により態度が変わる」(26%)、「発言内容が日により異なる」(17.3%)、「現場の謎ルールに従う必要がある」(16.3%)、「明らかに非効率な作業を黙々と行う」(11.5%)、「他人のミスを自分の責任といわれる」(10.6%)となります。

  • 理不尽と感じた内容のうち、最も当てはまるものを教えてください

ここからは、20代ビジネスパーソンが感じる「職場の理不尽」、現場の声を集めてみました。

人に応じて態度が変わる

「同じ失敗をした先輩は怒られず、私は怒られた」(27歳女性)、「後輩には横柄な先輩が、上司には腰が低い」(28歳女性)、「嫌いな人には、あからさまに冷たく接して無視する」(27歳女性)など。

立場が上の人や好意を持っている人「だけ」には媚びる人、いますよね。あるいは、上司の目の届かないところで態度が変わるなど、あるある事案です。

発言内容が日により異なる

「一度言った内容が翌日変わり、そのために弊害が生じる」(25歳男性)、「リリース直前に仕様変更を言い渡される」(27歳女性)など。

いわゆる「朝令暮改」というアレです。さっき言ったのに……という思いをしたことのある人は多いのではないでしょうか。

職場の謎ルール

「昼休みに外出できない。理由は会社のお金を持ち逃げするかもしれないから」(28歳女性)、「コーヒーは新人が自腹で買う」(29歳女性)、「サービス早朝出勤を強要される」(28歳女性)、「メールで済むのに『面倒だから』という先方都合から、FAX連絡させられる取引先」(26歳女性)など。

時代錯誤のトンデモルールが盛りだくさん。平成も終わりですが、そうではない職場はまだあるようです。

効率性を考えない作業

「提案しても、昔のやり方を採用する」(25歳女性)。業務改善のための意見でも、若手だと軽視されがちなのでしょうか。

「ルーティンで毎週営業経過をエクセルで作成、提出。その時間を店舗訪問などに回したい」(27歳女性)という声もあり、せっかくの意欲をそいでもったいないですね。

他人のミスを自分の責任と言われる

「他人が犯したミスを、一方的に私のせいにされた。真犯人は後ほど判明したが一切謝罪無し」(23歳男性)、「他人のミスを自分が見落とし、自分のせいにされる」(23歳男性)などのコメントが寄せられました。

これは本当にツライ! でも、まずはグッとこらえて謝罪の一言を。その後の対処については、信頼できる人に相談しましょう。

それ以外にも、「メールのやり取りで、『失礼だ』といきなりキレられた」(29歳男性)、「感情に任せて罵倒された」(27歳男性)という、発言者は心に余裕がないのでしょうか? と思ってしまうコメントや、「若い=できない、と思われがち」(27歳女性)という新人という印象だけで判断された方も。


多くの20代ビジネスパーソンがそれぞれの環境において、様々な「理不尽な場面」に遭遇している実態が浮かび上がりました。経験の浅い若い世代にとっては職場で感じる理不尽は、もはや宿命。

でも、キャリアを積み重ねていく中で、若い時に感じたこうしたギャップにもいつしか慣れてしまい、自らが「理不尽」の元凶になることだけは避けたいものです。