JR東日本東京支社は26日、品川駅に関して駅周辺の開発や乗換え客の増加が見込まれることから、乗換え利便性向上と混雑緩和、バリアフリールートの拡充に取り組むことを発表した。
品川駅はJR東日本管内の駅で乗車人員が5番目とされ、通勤・通学時間帯は北側コンコース・自由通路が混雑する。とくに京浜東北線大宮方面から山手線外回り(渋谷・新宿方面)へ乗り換える際、京浜東北線・山手線のホームが別々に設置されているため、利用者は階段・コンコースを経由しての乗換えが必要となっている。
今後、品川駅周辺の開発や乗換え客の増加が見込まれることから、JR東日本では乗換え利便性の向上やコンコース・自由通路の混雑緩和などに向けた取組みを実施。より快適で安心して利用できる駅づくりをめざすという。
京浜東北線大宮方面から山手線外回り(渋谷・新宿方面)への乗換えに関して、段階的な改良を計画している。2019年秋頃に京浜東北線の線路切換工事を行い、京浜東北線大宮方面の停車番線を現在の3番線から4番線に変更。現在の3番線は使用停止する。
2022年頃には、現在の3番線もホームとすることで、京浜東北線大宮方面のホームを13mに拡幅。山手線外回り(渋谷・新宿方面)を新たに3番線とし、京浜東北線大宮方面と同じホームで乗り換えられるようにする。現在の山手線ホームは山手線内回り(東京・上野方面)専用ホームとする。
改札口の新設と通路の拡幅による混雑緩和やバリアフリールートの拡充なども2027年以降、順次行う予定。北側コンコース内に改札口を新たに2カ所設置し、通路を7mから18mに拡幅することで、コンコース・自由通路の混雑緩和を図る。北側コンコースから港南口への移動時間も短縮するという。
バリアフリールートの拡充のため、北側コンコースから各ホームへのエレベーターを8カ所増設。商業施設などの整備も進める。