小田急電鉄は、こどもでも体験しやすい「ロマンスカーシミュレーター Lite」3台を3月19日からロマンスカーミュージアムに導入すると発表した。難易度を4段階で調整することにより、小さなこどもから上級者まで楽しめる点が特徴となる。

  • 「ロマンスカーシミュレーター Lite」体験イメージ

「ロマンスカーシミュレーター Lite」は自動運転設定しており、ハンドルを自由に動かしても列車が正しく運行する「キッズ」、操作を学びながら運転に挑戦できる「初級」、ガイドを活用して信号機やカーブ・勾配などの条件に合わせた運転に挑戦できる「中級」、ガイドなしで自分だけの力で運転する「上級」のいずれかを選んで体験できる。すべての難易度で停止位置や運転時分の正確性を評価し、採点。「上級」をSランクで走破すると、GSEを車両基地から出発させる運転士視点の風景など特典映像を視聴できるという。

運転台のつくりや操作感、映像、音のいずれもリアルさにこだわり、ミュージックホーンや警笛を鳴らすことも可能。いずれの難易度も特急ロマンスカー・GSE(70000形)またはMSE(60000形)の運転士視点で見える風景、扉が閉まってから車掌の出発合図を受け、動き出していく様子や加速するモーター音など4Kモニターと音響システムで再現する。GSE(70000形)は町田~海老名間と相模大野~大和間、MSE(60000形)は新百合ヶ丘~町田間と海老名~伊勢原間、伊勢原~秦野間の計5種類を体験でき、料金は1回15分で300円。1台あたり1日26枠(10時30分から16時45分まで)の体験枠を用意し、ロマンスカーミュージアムの公式サイトで1週間先まで販売する。

  • 「ロマンスカーシミュレーター Lite」

  • 運転ガイド画面イメージ

ロマンスカーミュージアムでは、開業時から「ロマンスカーシミュレーター LSE(7000形)」を1台設置していたが、リアルさの追求から操作難易度がやや高く、体験枠も1日26枠に限られていた。今回、「ロマンスカーシミュレーター Lite」を3台導入することにより、1日あたりの体験枠が104枠に拡大。小さなこどもでも運転体験を楽しめるようになる。