ファイナンシャルアカデミーは2月19日、「キャッシュレスの本音」に関する調査結果を発表した。調査は1月12日~13日、同校開催のマネーイベント「お金の教養フェスティバル2019」の来場者から無作為に選出した男女770名を対象に、紙面にて行われた。

  • あなたは普段、現金派ですか?キャッシュレス派ですか?

    あなたは普段、現金派ですか?キャッシュレス派ですか?

はじめに、「あなたは普段、現金派ですか? キャッシュレス派ですか?」と尋ねたところ、「キャッシュレス派」が圧倒的に多く62%。「両立派」が22%となり、「現金派」は16%に留まった。調査が、東京都内のマネーイベント会場で行われたことも要因の一つと推測されるものの、都心部での生活ではキャッシュレス決済が進んでいることが明らかとなった。

  • 1万円もらえるのであれば、現金かキャッシュレス、どちらで欲しいですか?

    1万円もらえるのであれば、現金かキャッシュレス、どちらで欲しいですか?

続いて、キャッシュレス派と回答した人を対象に、「1万円をもらえるのであれば、現金かキャッシュレス(電子マネーなど)のどちらで欲しいですか?」と聞いた結果、「キャッシュレス」が55%、「現金」が44%となった。

キャッシュレス派でありながら現金を選択した人にその理由を尋ねたところ、「もらった実感があるから」(29%)、「まだ日本では現金の方が使い勝手が良いから」(24%)など、普段はキャッシュレス派の人であっても、お金の「価値」を実感するには現金という人が一定数いることがわかった。

次に、「2025年、日本でのキャッシュレス決済比率40%越えを実現するには、どんなことが必要だと思いますか」と質問したところ、「インフラ整備」が最多に。具体的には、ラーメン屋やクリーニング屋、商店街など、「店舗の規模を問わず日本全国で使える場所がもっと増えると良い」とのことだった。

また、まずは新しい決済方法であるため、ITが苦手な人や高齢者など、誰もが正しく知ることが大切であると、「キャッシュレスに対する認知・リテラシー向上」を挙げる人も多かったほか、現金派を中心に「安全性の確保」という声や、急増するキャッシュレス決済サービスの「規格の統一・シンプルさ」を求める声も多く寄せられた。