関西ジャニーズJr.のユニット・なにわ男子の藤原丈一郎と大橋和也が19日、東京・nicofaleで行われたJohnny’s × SHOWROOMバーチャルジャニーズプロジェクトの記者発表会に登場した。

  • 左から藤原丈一郎、海堂飛鳥、大橋和也、苺谷星空、前田裕二社長

同プロジェクトでは、ジャニーズ事務所とライブ配信プラットフォームSHOWROOMがタッグを組み、オリジナルのバーチャルキャラクターによる動画生配信を行っていく。バーチャルキャラクター配信により、新しい登竜門を創出し、 最新技術でジャニーズの新時代を切り開いていく。

第1弾として、 ジャニーズ初のバーチャルアイドル、 海堂飛鳥、 苺谷星空2名のデビューが決定。 SHOWROOM代表の前田裕二がプロデューサーを務め、19日より「SHOWROOM」にて初の動画生配信をスタートする。キャラクターデザインは、動画投稿サイトで活動する関連動画再生回数4億回を超える人気クリエイターユニット「HoneyWorks」のイラストレーター・ヤマコが担当する。

藤原が声を務める海堂飛鳥(かいどうあすか)は、クール系の王子様キャラクター。普段は冷静だが、実は大の野球好きで、野球の話になるとつい熱くなってしまう。また大橋が担当する苺谷星空(いちごやかなた)は、やんちゃで無邪気な元気っ子で、笑顔が可愛く甘え上手だが、芯は強い性格をしているという。

アイドルになる夢を叶えるために日々レッスンに励む2人にプロデューサー(高校生の前田くん)から与えられたのは、配信を通して新しい時代のアイドルとしてのスキルを学ぶこと。アイドルデビューとワンマンライブを目標に、視聴者に笑顔になってもらうような配信を目指すという。同配信では有料アイテムは使用できない。

会見の模様

ジャニーズ事務所の「エンタテインメントを通じて世界中の皆様に幸せをお届けする」という理念に共感を抱いていたという前田社長。「インターネットの世界にもその理念を染み渡らせたい」ということから、同プロジェクトを発足した。「Vチューバーというジャンルで、女性キャラクターの人気者は出てくるが、男性コンテンツの人気者がそこまで出てきてない」現状について、「キャラクターやストーリーが感情移入を引き寄せるものになっているかどうかが大事なポイント」と分析したという。

今回は「自由なトーク力」を評価し、関西ジャニーズJr.から2名を選出した。従来のようなボディスーツなどの大がかりな機材を使用せずにキャラクターを表現することができるツール「AniCast」でバーチャル配信を行っていく。あまり今まではジャニーズに触れてこなかったファンへの展開も視野に入れ、「2次元と3次元の架け橋になる」ことが目標。2人が楽曲を持ち、バーチャルキャラクターとしてのライブ、アニメや映画など、人気作品とのタイアップ実施や、アジアやフランスなどの国を超えたグローバル展開を予定している。

会見では実際に画面上に2人が登場し、歌やダンスを披露した。海堂は「皆さんに僕たちの名前を知っていただけたら、それだけでまずは大丈夫」とコメントし、苺谷は「真面目やね」と笑顔に。「世界中の皆さんに僕たちを知ってもらいたいです。夢はおっきく!」と語った。

"中の人"の2人も登場

さらに、"中の人"としての藤原と大橋も登場。藤原は「普段結構関西弁で、めちゃくちゃバーっと喋るキャラでして、漫才とかお笑いが大好きなんですが、海堂飛鳥がすごくクールなんですよ。逆に言ったら、藤原丈一郎じゃないところを演じるのを皆さんに見せられるというのがすごい楽しみですし、難しいことはあると思うんですけど、その辺はやりながら習得していければいいなと思います」と意気込む。

  • 「どうも〜」と言いながら入場してきた藤原丈一郎、大橋和也

一方の大橋は「苺谷星空さんとすごくキャラが似てて、親近感が湧いて。担当させていただきながら、より一層かわいいキャラを出せたらなと思います。すいません」となぜか謝り、藤原から「謝らんでええねんで!」とつっこまれていた。

また「ゆくゆくは関西ジャニーズJr.、なにわ男子を含め、お仕事の幅が増えていけばなと思っています」と野望を見せる2人に、関西ジャニーズJr,のライブも何度も見ているという前田社長は改めて「アイドルのコンサートってずっと歌って踊ってるのかなと思ったら、喋りが半分くらい。異種格闘技戦という好きなコーナーに丈くんも出て、ユーモアを炸裂させてるのを見て、なんてインターネットに向いてる」と太鼓判。

さらに前田社長は、「大橋くんは、この子がいると周りの人もつい笑顔になっちゃうみたいな、太陽のようなポジティブさを持っている。太陽性をキャラクターに反映させたら、世界中を照らしていくんじゃないかなという未来が見えた」「藤原くんは一言で言うと、とにかくまっすぐ。純朴で純粋で、ちょっと時々不器用と思えるくらいにファンやエンターテインメントに対して向き合ってる」と2人を絶賛。インターネットの話やアニメの話をしても「ずっとメモをとって聞いてる」と言う藤原に対し、「インターネットの世界は嘘がつきにくい世界で、本人のキャラクターがすぐに伝わってしまう。そのまっすぐさをインターネットを通して伝えていけたら」と語った。