俳優の高橋一生、斎藤工、滝藤賢一が、4月スタートのテレビ朝日系ドラマ『東京独身男子』(毎週土曜 23:15~)で共演することが19日、明らかになった。“あえて結婚しない”男子(=AK男子)を演じる。

  • 左から滝藤賢一、高橋一生、斎藤工 -テレビ朝日提供

3人が演じるのは、没頭できる仕事と趣味、そして高い家事能力まで持ち、友達とも充実した日々を過ごす男たち。「今のままで十分。独身生活、幸せです」と豪語していたが、別れた恋人と偶然再会したり、郷里の父が病に倒れたりと重大な岐路に立たされる。それぞれの事情から“恋愛荒野”に乗り出した3人だったが、カルチャーギャップやプライドを賭けた攻防などから、様々な困難が押し寄せていく。

メガバンク勤務の石橋太郎役を演じる主演の高橋は、あえて結婚しない独身男性というテーマに「現代を生きる僕たちの、リアリティーの一側面だと思います」と語る。そして「僕は俳優という仕事柄、結婚を急かされることはありません。けれど同世代の友人の多くは結婚している。世間的にはそういうものだと、今回、改めて感じました」と明かし、「結婚しようと行動を起こす男を演じられるのは、僕にとって良い体験です」と言う。

そして共演する2人を「僕は、周りからこじらせていると思われても、焦りを覚えないんです。斎藤さんと滝藤さんも確固たる自分をお持ちで、似た匂いを感じます」と評し、「そんな3人が、こじらせて七転八倒するという役を演じたら、いったいどうなるのか。期待は大きいです!」と力強く話した。

バツイチの審美歯科クリニック院長・三好玲也役の斎藤は「物語自体に突き刺さるものがあります」とし、「僕自身、姉や身近な既婚者たちを見て、結婚を“疑似体験”し、“大変さを味わった気でいる”。だから結婚とは距離を感じているんです。今、結婚に消極的な人が多い理由には、人との摩擦を避けたい気持ちもあるのではないでしょうか。そういう、まさに現代を、この作品はとらえていると思います」と分析した。

大手弁護士事務所のボス弁・岩倉和彦役の滝藤は、自身の役について「セクシーな男なんですよ」と述べ、「僕は常々、色気のある役に憧れていましたから。セクシーな役やりたーい!って。でも、いざ実現したらちょっと尻込みしてるんですよね。本気で心配して、プロデューサーに『僕で大丈夫ですか?』と確認したくらいです」と笑顔を見せた。

脚本は、昨年『FINAL CUT』『中学聖日記』を手がけた金子ありさ氏。演出は、樹下直美氏、タナダユキ氏ら。中川慎子プロデューサーは、高橋、斎藤、滝藤について「金子さんと物語を構築する中で、『この3人がそろったら最高!』と、いずれも最初にイメージした方々であり、こちらが恐縮するほど迷いなく、作品への参加を決めてくださいました。金子ありささんが紡ぐ、痛快な大人の本音が詰まったラブコメディと、このお三方がどんな化学反応を起こしてくださるのか? 制作者である私たち自身も今から楽しみでなりません」と期待を示している。