俳優の大泉洋が、池井戸潤氏の同名小説を原作とする7月期のTBS日曜劇場『ノーサイド』(仮)(毎週日曜21:00~21:54)で主演を務めることが17日、明らかになった。大泉がTBSの連続ドラマで主演を務めるのは初、池井戸氏とのタッグも初となる。

大泉洋

大泉洋

現在公開中の映画『七つの会議』や、ドラマ『半沢直樹』シリーズ、『陸王』、『下町ロケット』などの原作を手掛けてきた池井戸氏の今夏刊行予定の書きおろし新作を早くも映像化。

大泉が演じるのは、大手製造メーカー「トキワ発動機」の中堅サラリーマン・君嶋隼人。出世レースの先頭に立ち幹部候補とまで言われていたが、上司が主導する企業買収に異を唱えた結果、左遷人事で地方の工場に総務部長として赴任することに。赴任先の工場では、かつては強豪チームだったが今は成績不振にあえぐトキワ発動機ラグビーチーム「アストロズ」のゼネラルマネージャーを兼務するよう命じられる。低迷するラグビー部と出世の道を絶たれた君嶋の、再起をかけた戦いが始まる。

今作のプロデューサーは伊與田英徳氏、演出は福澤克雄氏が担当。TBSで数々の池井戸作品を映像化したスタッフが集まった。ドラマの撮影に先立ち、オーディションを大々的に開催することも決定。ラグビーワールドカップが日本で開催される2019年に、新たな池井戸ドラマが幕を開ける。

なお、大泉が所属する演劇ユニット・TEAM NACSの中で、これまで池井戸ドラマに出演していなかったのは大泉のみ。ほかの4人はすでに池井戸ドラマに出演しており、満を持して大泉が主演として出演を果たす。

大泉は「私自身も今まで放送されてきた、数々の池井戸作品のファンでありましたので、その池井戸さんの新作ドラマで、主演させていただくのはとてもうれしく、光栄であります」と喜び、「大きなプレッシャーも感じていますが、『99年の愛~JAPANESE AMERICANS~』、『LEADERSII』でもご一緒させていただき、全幅の信頼を寄せる福澤組と一緒にこの君嶋という役を全身全霊で演じたいと思います」と意気込み。そして、「日本でラグビーのワールドカップが開催されるという年に書き下ろされる池井戸さんのラグビーを題材にした新作を読者として、純粋に楽しみにもしています。絶対面白いでしょ!!」とコメントしている。

伊與田プロデューサーは「池井戸潤さんの新しい原作で、新しいドラマができることになって、大変ワクワクしております。そして東京進出した時の舞台を見て以来『TEAM NACSというすごい集団といつか仕事がしたい』と思っていました。北海道ローカルのイベントにも何度か伺ったことがあります。いろんなことを経て、このたび約5年越し念願がかなって大泉洋さんとご一緒できることができて、さらにワクワクしております。池井戸さんと大泉洋さんの新しい出会いから奏でられるエネルギーが、どんなドラマになるのか、今から楽しみです。私どもスタッフも全力で挑みます」と語った。