南海電気鉄道は7日、結婚式を昨年11月に挙げて夫婦となった「めでたいでんしゃ さち」「めでたいでんしゃ かい」に、このたび「こども」が誕生し、新たな「めでたいでんしゃ」として3月31日から運行開始すると発表した。

  • 新たな「めでたいでんしゃ」の外装イメージ

同社は2014年11月から加太観光協会および磯の浦観光協会と共同で、加太線沿線の魅力を発信する「加太さかな線プロジェクト」を進めている。現在はピンク色の「めでたいでんしゃ さち」(女の子)、水色の「めでたいでんしゃ かい」(男の子)を運行している。

「さち」「かい」は2018年11月に結婚式を挙げて夫婦となり、このたび「こども」が誕生。3月31日から新たな「めでたいでんしゃ」として運行開始することになった。新たな「めでたいでんしゃ」は、利用者を「おめでたい」気持ちにする縁起物を詰め込んだ「めでたい」がいっぱいのかわいい電車となる。

外装は「さち」「かい」と同じく、加太の鯛を想起させるうろこ柄の車体に、縁起物などに使用される赤色を塗装している。内装は「おめでたい」気持ちになる縁起物を散りばめ、「良い縁起」と「愛」を演出するデザインに。縁結びをイメージした恋人シートも設置する。

だるまのオブジェが額の中で揺れ動くしかけとなっている「めで鯛だるま」、さまざまな水引を組み合わせたデザインとハート形の水引をデザインした「ロールカーテン」、縁起物を集めて鯛の形にデザインしたオリジナル柄の「座席シート」、海の生き物(さかな・カメ・フグ)をデザインし、ホルダーの裏側には運勢が占えるおみくじが付く「木の素材のつり革」など、数々の縁起物が車内に散りばめられている。

  • 新たな「めでたいでんしゃ」の内装イメージ

新たな「めでたいでんしゃ」は、加太線ワンマン車両(7100系2両1編成)の内外装に装飾を施して運行。3月31日から和歌山市~加太間で運行される。