JR九州は3月16日から、新型車両821系をおもに鹿児島本線小倉~荒尾間で運行開始する。821系は昨年2月以降に2編成(計6両)が九州へ搬入され、南福岡車両区を拠点に福岡・佐賀県内などで走行試験等を行ってきたという。

  • JR九州の新型車両821系(2018年10月の報道公開にて撮影)。3月16日からおもに鹿児島本線小倉~荒尾間で運行開始する

同社は老朽化した車両の置換えとして、「やさしくて力持ちの鉄道車両」をコンセプトに次世代の交流近郊形電車821系、蓄電池搭載型ディーゼルエレクトリック車両YC-1系の2車種を開発・製作。821系は日立製作所が製作したアルミ製車体、3両編成の車両で、最新技術により既存の415系と比べて消費電力量を低減するとともに、機器の信頼性を高めることで安全・安定輸送を確保するという。車内はオールロングシートで、1人あたりの腰掛座面積が拡大され、出入口付近に足もとのホームを照らす照明も設置されている。

新型車両821系は3月16日、鹿児島本線小倉~荒尾間を中心に快速・区間快速・普通列車で運行開始。平日は下り4本・上り5本、休日は下り4本・上り4本の運行を予定しており、一部列車を除き、811系との併結による7両編成での運転となる。

  • 新型車両821系の車内はオールロングシート(2018年10月の報道公開にて撮影)

平日の運行列車は、下りが小倉発二日市行(博多駅9時56分着・9時58分発)の普通、博多発荒木行(博多駅12時41分発)の快速、海老津発鳥栖行(博多駅16時38分着・16時46分発)の普通、小倉発久留米行(博多駅22時18分着・22時20分発、鳥栖~久留米間は821系3両編成で運転)の計4本、上りが荒木発小倉行(博多駅6時51分着・6時52分発)の普通、二日市発博多行(博多駅11時0分着)の普通、荒木発海老津行(博多駅14時27分着・14時30分発)の区間快速、鳥栖発小倉行(博多駅18時58分着・18時59分発)の普通、久留米発博多行(博多駅23時58分着、821系3両編成で運転)の計5本。

休日の運行列車は、下りが博多発荒尾行(博多駅8時12分発)の区間快速、博多発荒木行(博多駅12時41分発)の快速、海老津発鳥栖行(博多駅16時38分着・16時46分発)の普通、小倉発久留米行(博多駅22時18分着・22時20分発、鳥栖~久留米間は821系3両編成で運転)の計4本、上りが荒尾発博多行(博多駅11時29分着)の快速、荒木発海老津行(博多駅14時27分着・14時30分発)の区間快速、鳥栖発小倉行(博多駅18時58分着・18時59分発)の普通、久留米発博多行(博多駅23時58分着、821系3両編成で運転)の計4本となる。

なお、運行列車については事故発生時や車両検査・点検などにより、予告なく計画変更となる場合がある。