SMBC日興証券は1月25日、「投資の始め方に関する意識調査」の結果を発表。調査は2018年12月5日~7日、20~49歳の投資未経験者層827名および2年以内に株式投資を始めた投資デビュー層209名を対象に、投資情報メディア「FROGGY」によるインターネット調査で行われた。
投資を始められない理由は「資金と知識の不足」
はじめに、投資未経験者に「自分の貯蓄ペースに対する不安」を聞いたところ、82.0%が「将来お金に困るかもしれない」という不安を抱いており、95.8%もの人が「仕事で稼ぐお金以外の収入があった方がいい」と回答。そこで、「投資」について聞くと、66.0%が「投資をしている人に憧れを感じる」一方で、76.2%が「株式投資に対してハードルの高さを感じている」ことがわかった。
投資を始められない理由を尋ねると、「資金が不足している」(59.3%)、「どのように始めたらいいか分からない」(58.3%)、「投資についての勉強の仕方が分からない」(55.0%)が上位に。「結局、大損しそうな気がする」(51.1%)という損失に対する恐怖よりも、知識不足に不安を抱いている人が多いことがわかった。
投資デビュー層、まずは実践から
次に、直近2年以内に投資を始めた投資デビュー層に対し、「株式投資を始めたきっかけや考え方」を聞いたところ、口座は「買いたい商品があったから」(35.9%)よりも「まずは開設」(64.1%)、銘柄は「研究してから購入」(37.8%)するよりも「気になる銘柄をなんとなく購入」(62.2%)した人の方が多数派に。投資家になった満足度は78.0%、投資の継続意欲は90.9%に達した。
「投資家になってよかったこと」を聞くと、「経済や世の中の動きに興味を持つようになった」「様々な会社に興味を持つようになった」(ともに88.0%)、「世の中の動きや未来予測によく関心を持つようになった」(85.2%)という回答が多く、実践をしながら学びを得て、投資家として成長していることが伺えた。
はじめは好きな銘柄を
投資デビュー層から「株式投資を始めていない人へのアドバイス」をもらったところ、「自分の好きな会社や、よく知っている会社の株を買ってみるといいよ」(41.6%)が最多に。億超えの投資家たちからも「好きな銘柄なら買ったあとも自然と情報をキャッチできますし、細かな事が目に付きます」「投資をする際の大前提は、その会社を出来る限り理解してから投資するということですが、好きな会社であれば、ある程度は理解しているわけですし、楽しみながら調べられると思います」「好きな会社なら調査分析も楽しくできますし、もし、失敗したとしても、その経験を教訓にして成長していけばいいのです」といったアドバイスが寄せられた。
これに対し、投資未経験者の多くは、「オススメをレコメンドして欲しい」(73.9%)とのこと。しかし、その一方で、先輩投資家からアドバイスされたように、「好きな企業やブランドを応援するために株式を購入することには興味がある」(88.6%)ことがわかった。