住宅金融支援機構によるフラット35全国一斉相談会が、1月19日・20日に開催されました。全国一斉相談会は、年に2回参加費無料で開催されており、今回その中のひとつを取材してきたので、その様子をレポートします。

フラット35は、35年間ローン金利が変わらない住宅ローン。住宅ローンの代名詞的存在ですが、意外とその内容を知らないという人も多いのではないでしょうか。そんな初心者向けに開催されているのが、フラット35全国一斉相談会。全国およそ800の会場で相談会が実施されたのですが、筆者はLIXILショールーム東京(新宿区)の会場を選択しました。

相談会は、セミナーからスタート。参加者は30~40代の働き盛り世代が中心の様子。若いカップルや赤ちゃん連れのファミリーもいて、アットホームな雰囲気で進行しました。

セミナーの内容は、お金の話やローンの話ももちろんありますが、「建てる前必見!プロが教えるおすすめの最新インテリア」など、親しみやすいテーマも用意されています。

最近は、北欧スタイルが定着し、デンマーク発祥のヒュッゲ(居心地がいい時間)という概念が日本にも浸透しはじめています。カラーでは「ベースのカラーはグレーとベージュを合わせたグレージュやグレー」「細めのアイアン(鉄)などの異素材できりっと引き締める」など、ブームの傾向が紹介されました。

これは、LIXILが提供中の「インテリアスタイル診断」スタートページから質問を選んでいくと、好きなインテリアスタイルがわかるようになっています。まだ見ぬ新居へのイメージが膨らみ、参加者のみなさんも筆者もみんなワクワクしてきたところで、住宅金融支援機構の職員、LIXILホームファイナンス職員からフラット35の説明がスタート。

フラット35の特長は主に以下の2点。

(1) 最長35年間、金利が変わらないこと

その時々の市場金利により金利が見直される住宅ローンがある中で、最長35年間、ずっと金利が変わりません。毎月の返済額が一定のため、ライフプランが立てやすくなるというメリットは見逃せません。

(2) 物件に対する技術基準があるので安心

フラット35は、住宅金融支援機構の定める技術基準に適合する物件のみが対象。安全性・快適性、省エネルギー性、耐久性の面で住宅の質が確保されます。

さらに、上記に加えて「省エネルギー性」、「耐久性・可変性」、「バリアフリー性」、「耐震性」のいずれかの基準を満たした物件であれば、借入金利を一定期間引き下げる制度の「フラット35S(エス)」を利用することもできます。

国の政策としても、「新しく作っては壊し…… ではなく、いい家を建ててもらい、長く住んでほしい。そのために、質の高い住宅を増やそう」という方針のもと、フラット35の金利引き下げを行っているというわけですね。

フラット35は、住宅金融支援機構が民間金融機関と提携して提供するもので、LIXILグループでも、「完成サポートサービス」や「LIXIL長期間保証サービス」が付いた「LIXILフラット35」という住宅ローンを提供し、好評を得ているということです。

座学セミナーが終わったら、第二部のショールーム見学へ。土日のショールーム見学は2週間先まで予約で埋まっているそうですが、今回は「フラット35全国一斉相談会」のために特別にショールームコーディネーターが参加者グループにつきっきりで案内してくれました。

キッチン、トイレ、浴室、洗面化粧室など、水まわり商品が広いワンフロアに集合しており、一度に見て回れるのもうれしいところ。普段なら、なんとなく見て、ちょっと質問しておしまい、となりがちなものですが、この日ばかりはプロに直接質問できるとあって、参加者はさまざまな疑問・質問を投げかけ、有意義な時間を過ごしていました。

  • ショールーム見学のあとは、住宅ローンの個別相談会も