歌手のBENIが20日、東京・渋谷のTRUNK HOTELで女性30名限定のパーティー「Spotify New Music Place - Girls Tea Party with BENI」を開催。11月28日にリリースしたアルバム『CINEMATIC』を聴きながら各曲を振り返り、生歌も披露した。

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    「Spotify New Music Place - Girls Tea Party with BENI」を開催したBENI

「Spotify New Music Place」は、Spotifyが「新しい音楽との出会い」と「音楽と触れ合う新しい場所との出会い」を提唱するイベントで、今回が初の開催。『CINEMATIC』はオリジナルアルバムとしては約3年ぶりのリリースとなり、自らの人生を映画にたとえ、その“主役”であるBENIの日々を表現している。

その3曲目に収録されている「MONEY」は友人との日常会話から生まれた曲で、「美容だったり『もっとクオリティの高いものを手に入れたい』という気持ちが強くなって、でもそれが自分で自分を苦しめることも」と話すと多くのファンがうなずく。一方、「Chasin'feat.IO」はラッパー・IOとの楽曲で、「恋愛だったり普段の思うところとか悩みを話し合っているとシナリオができてきて」完成。「人間は結局、恋愛以外もそうですけど満足しきれない。追いかけて届く直前ぐらいが幸せなんじゃないかなって。手にしてしまうと失う怖さもある」と自身の恋愛観にも触れた。

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「お酒が好きなんですけど、酔っ払っている時にうっかり言い過ぎちゃったり、恥ずかしくて照れちゃって言えないようなことも言って、次の日に思い出しちゃったりする。ふとした時の『そんなこと言ってしまった』という気持ち」を込めたのが「S.U.K.I.」。他の楽曲含め、「全然何も書けないこともある」とし、「3年ぶりのアルバム。その3年の間にいろいろな曲を作ってきて、自然にできた曲たちを選びました。あまり考えすぎない、計算しすぎないナチュラルな今の思いを音楽にしてみようという素直なレコーディングをした曲たち」と説明した。

このアルバムを締めくくるのが「READY25」。横浜DeNAベイスターズ・筒香嘉智選手と知人を通じて知り合い、親交を深める中で登場曲の依頼を受けた。「Ready to go(行くよ!)」と背番号「25」をかけ、歌詞も「浜から空へ」「星屑」「Para la Calle(中南米野球で使われるスペイン語で、“球場の外へ”という意味からホームランを指す)」など筒香を連想する言葉が並ぶ。

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BENIは、「登場曲をリクエストしてくださいました。普段から私の曲を聴いてくださっているみたいで、『BENIちゃんのラテンなテンションの上がる曲を流しながら歩きたい』というリクエストでした」とうれしそうに話し、「スタジアムをイメージして作ったので、ちょっと気持ちが乗らない時には、ぜひこれを聴いてテンションを上げてほしいです」と呼びかけた。

また、「Arigato」はタイトルの通り、感謝の気持ちをストレートに伝える歌。「友達、家族、恋人……すっと心に入ってくるような曲を作りたいと思って。小さい子からおばあちゃんまで、みんなが絶対に使うワードは『ありがとう』。生きていてトップになるぐらい、私たちが発している言葉」と語るBENI。イベントの締めくくりに記念撮影を終えると、それを象徴するように、ファン一人ひとりと丁寧に握手する姿が印象的だった。

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