東武鉄道は2日、南栗橋車両管区で「2018 東武ファンフェスタ」を開催した。SL検修庫では「SL大樹」の蒸気機関車C11形207号機と、11月14日に搬入されたC11形復元予定機の2機を展示。車両撮影会なども行われた。
同イベントは2005年から毎年開催され、昨年は約1万4,800人が来場したという。14回目の開催となる今年も、10時の開場前から長い列ができ、開場とともにこどもたちを連れた家族や鉄道ファンらで埋め尽くされ、大盛況の様子だった。イベント開催に合わせたツアーも企画され、館林駅から南栗橋車両管区まで特急車両500系「リバティ」に乗車する「東武ファンフェスタ2018 臨時電車ツアー」も実施された。
「SL大樹」で活躍するC11形207号機は定期検査のためSL検修庫に入場しており、今回のイベントでは一部の機器を取り外した状態で展示。C11形復元予定機は11月14日の搬入後、今回が初の一般公開となった。同機は20名からなる「SL復元チーム」により、年明け以降をめどに復元工事に着手、2020年冬の運行開始をめざす。検修庫内に「SL復元チーム」へ応援メッセージを書くコーナーも設けられた。この2機を間近で見られる「SL検修庫見学会」は事前応募制で、約1,600名の応募があったという。
車両撮影会では、日比谷線直通の新型車両70000系、既存の日比谷線直通車両20000系をリニューアルした20400型、東武アーバンパークライン(野田線)の車両60000系、特急車両350型「きりふり」・200型「りょうもう」・100系「日光詣スペーシア」が並んだ。これに「東武ファンフェスタ2018 臨時電車ツアー」で南栗橋車両管区に到着した特急車両500系「リバティ」が加わり、計7編成の展示となった。
センターに配置された20400型は、今年9月から宇都宮線を中心に運行開始しており、今回のイベントでは栃木ブレックスのラッピングトレインを展示した。20400型・60000系・70000系が普段あまり見られない種別・行先表示を行う場面もあり、ファンらを楽しませた。
会場では他にも、セイジクリーム塗装の8000系、亀戸線などで運行される8000系リバイバルカラー「緑亀」車両が休憩用車両として使用された。工場内には11月まで台鉄自強号「普悠瑪(ぷゆま)」カラーで運行された特急「りょうもう」の車両200型208編成の姿も。実際の車両を使った車内放送体験、車両洗浄線を走行する電車の乗車体験、車両移動機(アント)が牽引する車掌車の乗車体験、鉄道グッズの限定販売なども行われた。