あしたのチームはこのほど、「中小企業の女性の働き方に関する調査」の結果を明らかにした。同調査は10月16日~18日、中小企業の経営者および従業員300人を対象にインターネットで実施したもの。

  • 女性社員活躍支援のための取り組み

    女性社員活躍支援のための取り組み

経営者に女性社員の活躍を支援したいと思うか尋ねたところ、96.0%が「そう思う」と回答した。女性社員の活躍を支援するために自社の制度として現在実施していることを尋ねると、1位は「産休・育休制度」(78.0%)、2位は「短時間勤務制度」(47.3%)、3位は「子どもの病気時などの看護休暇制度」(42.7%)となった。

今後実施したいと思うことを聞くと、1位は「産休・育休制度」(29.3%)、2位は「子どもの病気時などの看護休暇制度」(28.0%)、3位は同率で「フレックスタイム制度」「女性管理職の積極登用」(22.0%)だった。

経営者と女性社員に、結婚・出産・育児を経て職場復帰した女性社員はいるか尋ねたところ、「いる」(66.3%)、「自分が結婚・出産・育児を経て復職した」(4.0%)をあわせると、7割以上が「いる」と回答した。

  • あなたの会社に結婚・出産・育児を経て職場復帰した女性社員はいますか

    あなたの会社に結婚・出産・育児を経て職場復帰した女性社員はいますか

会社には女性管理職がいるか聞くと、61.7%が「いる」と回答した。女性管理職のおよその割合を尋ねると、平均「7.05%」で、女性管理職がいる企業は6割以上を超えるものの、人数の割合では1割未満であることがわかった。

女性社員に将来どのような働き方をしたいと思うか尋ねたところ、「無理のない範囲で自由に働いていきたい」(61.3%)が最も多かった。「上位の役職へ上り詰めていきたい」(13.3%)、「結婚・出産をしても責任のある仕事を任されたい」(12.0%)、「結婚・出産をしても上位の役職に就きたい」(10.0%)はそれぞれ1割強にとどまった。

  • あなたは将来どのような働き方をしたいと思いますか

    あなたは将来どのような働き方をしたいと思いますか

今後、結婚・出産・育児などで休業したとして、現在の職場に復帰したいと思うか聞くと、57.2%が「そう思う」と答えた。

将来管理職になりたいと思うか尋ねたところ、「そう思う」は14.3%だった。54.3%は「そう思わない」、31.4%は「状況や環境によると思う」と答えている。

どのようなサポートや制度があれば管理職になりたいと思うか聞くと、「プライベートや家庭と仕事を両立しやすいサポート体制」(50.0%)が最も多く、「社員の意識改革のための研修」「ロールモデルがあること」(各19.2%)が続いた。31.7%は「どのようなサポートがあってもなりたいと思わない」と答えている。

  • あなたは会社にどのようなサポートや制度があれば管理職になりたいと思いますか

    あなたは会社にどのようなサポートや制度があれば管理職になりたいと思いますか