2019年で放送開始から40周年を迎えるアニメ『機動戦士ガンダム』を記念し、2020年夏より1年間、横浜市・山下ふ頭で、18メートルの実物大ガンダム(RX-78-2)を動かし一般公開することが21日、発表された。

「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」と銘打たれたプロジェクトでは、一般社団法人ガンダム GLOBAL CHALLENGEが横浜市と提携し、単なるエンターテインメントだけではなく、学術研究、文化教育、観光促進などを目的に、さまざまなプログラムを開発。"動く実物大ガンダム"もこの一環として実施される。

開発には、技術監修に早稲田大学名誉教授の橋本周司氏、中京大学工学部教授のピトヨ・ハルトノ氏を迎え、さらに設計開発では石井啓範氏がテクニカルディレクター、吉崎航氏がシステムディレクター、クリエイティブディレクターを川原正毅氏が手がける。

ガンダム GLOBAL CHALLENGE代表理事を務めるサンライズの宮河恭夫社長によると、40周年である2019年から1年遅れた2020年となったことについては、候補地などの選考に時間をかけることを重視したためで、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックを意識してのことではないという。また、動くガンダムについては"中に入る"ことはできないようだ。"歩く"ではなく"動く"であり、どの程度動くか、についても現在設計段階であるという。

横浜という場所を選んだことについて宮河氏は、「港は一番最初に世界に広がり、世界のものが集まってくる場所。ガンダムもそうして世界に広がっていってほしい。また、ガンダムといえば飛行機よりも船のほうがイメージ的にピッタリだと思いました」と語った。

横浜市副市長の荒木田百合氏は、「これまでにない横浜の魅力を世界に発信したい」と、その意欲を語った。また、東京オリンピック・パラリンピックに向けて実施が発表されている「ホテルシップ」から見ることも想定されており、普段から観光客にも人気のエリアの新たな名物となりそうだ。

2009年にお台場に登場した実物大ガンダム立像、そして現在もお台場で人気を集めるユニコーンガンダム立像も、建造段階から大きな話題になっていたことから、宮河氏は建造期間中も「出来上がるまでの様子も楽しんでほしい」と呼びかけた。

動く18メートルの実物大ガンダムプロジェクトは、2020年夏より横浜市・山下ふ頭で実施予定。

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