JR北海道は14日、千歳線新札幌駅構内の信号機柱が11月9日12時40分頃に倒れ、線路を支障した事象について説明した。この事象により、運休した列車は128本(旅客111本・回送17本)、遅延した旅客列車は10本(182~148分)、貨物列車2本(173~18分)だった。

  • 倒れた直後の信号機

倒れたのは千歳線の新札幌駅構内にある下り第1出発信号機。運行していた普通列車2760Mの運転士が新札幌駅に定時に到着する予定で上り第2場内信号機の注意信号現示を確認し、速度約50km/hで接近した際、進行方向右側の同信号機が倒れ、上り線を支障しているのを約200m手前で発見。運転士は常用ブレーキにて約10m手前で停止し、12時40分頃に防護無線を発報し、輸送指令にその旨を報告したという。

その後、13時20分に現地社員によって線路を支障していた信号機が線路脇へ移され、軌道短絡を解消し、13時54分に普通列車2760Mの乗客106名を新札幌駅に収容。新札幌駅構内の全信号機の点検が行われ、15時19分に異常がないことが確認され、15時31分に上下線の運転が順次再開された。

なお、気象台発表による当日の最大瞬間風速は、9時に15.7m/s、12時に18.2m/s、13時に19.4m/sと発表されていたという。