女優の満島ひかりが14日、東京・渋谷のNHKで行われたドラマ『満島ひかり×江戸川乱歩』(12月30日 23:30~24:59 NHK BSプレミアム)の試写会に出席した。
同ドラマは、江戸川乱歩の初期の傑作短編を、気鋭のクリエーターたちが原作に忠実に映像化したシリーズもの。第3弾となる今回は、『お勢登場』、『算盤が恋を語る話』、『人でなしの恋』の3章立てで、満島が妖艶な悪女、地味な事務員、嫉妬に狂う若妻まで、三作三様のヒロインを熱演している。
主演の満島は「このシリーズは最初にプロデューサーと話していて、私が『明智小五郎をやりたい!』と話して実現したことから始まりました。最初のシリーズで明智小五郎を、第2弾で1本だけ女性をやらせていただきましたが、今回は3本とも女性を演じています」と同シリーズを紹介。「江戸川乱歩さんの作品は怪しくて色っぽくてバカバカしくてすごくユーモアがあって文学的。色んな面が含まれている本を、色んな監督たちがいつも撮影しています。現場ではドラマや映画を作ったことがないスタッフさんがいっぱいいて撮影していますが、その感じが面白いんですよ」とこれまで経験したことがない制作過程を楽しんでいるようで「普段参加しているドラマや映画よりも新しいことに挑戦していて、映像ファンの方に新しくてワクワクするような作品をお届けしたいと思いながら作っています」とアピールした。
同ドラマでは3章別々の女性を演じた満島だが、同シリーズに限っては女性役を演じるのが嫌だという。その理由として「男の人をやるのが楽しいんですよ。明智小五郎はセリフの量が多いしすごく大変なんですけど、飄々としていられるし自由度が高いんです。女性の内部をやるのはすごく難しいですね」と説明。また、今回のシリーズでは宮藤官九郎とのラブシーンやハライチ・岩井勇気とのシーンも。宮藤とのラブシーンでは「監督から『もうちょっとやって欲しい』と言われて頑張ったら、監督から『満島のそういうの見たくないわ』と言われてストップされました(笑)」と苦笑いで、「岩井さんはすごい素敵で、お芝居に参加する姿がとてもピュアでしたよ。私も初めてやった頃を思い出しましたね」と岩井に対して好印象の様子だった。