俳優の菅田将暉が10日、都内で行われた映画『生きてるだけで、愛。』の公開記念舞台あいさつに、主演の趣里、共演の仲里依紗、西田尚美、メガホンをとった関根光才監督とともに登壇した。
イベントでは、タイトルにちなんで「これだけあれば愛を感じること」のお題でトークが展開され、ほかの登壇者の答えを見て「俺ちょっと、ほんと間違えたなあ」と苦笑いを浮かべた菅田は"焼売には辛子だけで、愛。"と挙げて「最近、論争になったのが焼売だったんです。うちのマネージャーは塩がいいとか、醤油がいい人、ラー油もほしいとか。俺は絶対に辛子だけなので」とこだわりを告白。これに趣里をはじめとするキャスト陣や観客の多くが辛子酢醤油派であることを知った菅田は「辛子酢醤油ってジャンルを俺は知らないや。そんなものあるの?」と目を丸くしていた。
同じお題に、趣里は"おひとり様だけで、愛。"と答え「私、何でも1人で行きたくて、1人でどこかに食べに行くとか、カラオケに行くとか、そういうお話です(笑)。ちょっとした旅行も1人で行きます」と説明し、菅田から「焼売も?」と声をかけられると、「焼売も新幹線で1人!」と笑顔を見せた。
同作は、芥川賞作家・本谷有希子の同名小説を実写映画化したもので、うつによる過眠症のせいで引きこもり状態の寧子(趣里)と、出版社でゴシップ記事の執筆に明け暮れながらも、寧子と同棲を続けている津奈木(菅田)を中心に、他者とのつながりを求める若者たちの心情をリアルに綴った、エモーショナルなラブストーリー。
菅田と共演した感想を聞かれた趣里が「菅田さんはやっぱりこのままでいてくださったので、こちらもそのままいることができました」と須田に感謝すると、関根監督も「控え室でも2人が自然体で話していて、菅田さんがみんなの空気感を受け止めてくれた」と絶賛。これに菅田は照れ笑いを浮かべながら「そんなに『菅田さん、菅田さん』って飛び交われても。そんなでもなかったですよ」と謙遜すると、趣里と関根監督は「菅田さーん!菅田さーん!」とイジられていた。