「ドラマや雑誌に出てくるような、おしゃれな部屋で暮らしたい」と思ったことはありませんか? でもいざ真似をしようとすると上手くいかなかったり、自分の好みと微妙に違う……という方もいることでしょう。

何をおしゃれと感じるかは人それぞれ。今回は奥行きや空間に広がりを持たせるためには、どんなインテリアを選んだり、使ったりすればいいのかを中心にご紹介します。本記事を参考に、ぜひ自分にとってのおしゃれな部屋作りを目指してください。

インテリアと家具の違いは?

日常的に使われる「インテリア」や「家具」という言葉、使い分けのポイントはどこにあるか分かるでしょうか?おしゃれな部屋作りはインテリアからということで、まずは「インテリア」と「家具」の違いについて押さえておきましょう。

インテリアとは?

インテリアとは家具や内装・設備といった、部屋を構成して彩るものの総称です。壁紙や床材、ラグやカーテン、ラック、ソファ、照明、観葉植物など、部屋にあるすべてのものがインテリアにあたります。使うためはもちろん、機能性とデザイン性を兼ね備えた「部屋の装飾品としての顔を持つもの」と考えるとよいかも知れません。

家具とは?

家具とは、テーブル・椅子・タンスといった日常生活に必要な「道具」を意味します。家で暮らしていくための道具、すなわち「家具」という訳です。広い意味ではこうした家具もインテリアに含まれますので、あえてインテリアと区別する必要性はないのかもしれません。区別したい場合は、インテリアに比べて装飾品としての色合いが薄く、実用的なものだと考えておくとよいでしょう。

インテリア選びは部屋のスタイルを決めることから

インテリアと家具の違いが分かったら、いよいよインテリアや家具の選び方です。おしゃれな部屋を作るには、「自分の好みを明確にすること」と「テーマに沿った装飾品の選択」がポイントになります。

インテリアには、フレンチ、北欧、アジアン、ナチュラル、エレガンス、モダン、レトロ、ポップなど、たくさんのテイストが存在します。また、これらのテイストを組み合わせることで、ナチュラル・レトロやエレガンス・モダンといったさまざまなバリエーションを楽しむことが可能です。そのため、インテリアを選ぶときには「自分の好みがどのテイストなのか」をはっきりさせておく必要があるでしょう。

好みのテイストでどのようなテーマの部屋を作るのか、これが明確になれば、部屋に統一感が出てスッキリとおしゃれに見せることができます。ただ、好みがたくさんあるからと詰め込みすぎたり、テーマがバラバラになったりすると、まとまりのない印象になってしまうので、注意してくださいね。

奥行きを感じさせるものを選ぶ

スッキリとした部屋作りを目指したい方は、奥行きや広がりを意識して部屋作りをすることも重要です。でも実際に自分の部屋は狭いし……と諦めないでください。工夫すれば奥行きを演出し、空間を広く感じさせることもできます。

ここからは、部屋に奥行きを感じさせるおすすめのアイテムやアイデアをご紹介します。

出入り口や窓が映る場所に鏡を置くと、鏡の向こうにも空間があるように見えます。ほかにも天井や部屋の対面を映り込ませるなど、鏡の角度や配置を工夫することで、部屋の広がりを感じることができるでしょう。

ガラスアイテム

透明度の高いガラスアイテムを置くと、奥行きが広がります。たとえばテーブルは、天板がガラスなどの透明なものだと床が透けて見えるため、天井と床の間を視覚的に区切ることがありません。このように、ガラスアイテムはその奥が「透けて見える」ことで奥行きを感じさせてくれるのです。

細いデザイン

床面が見えれば見えるほど部屋が広く見えるというのは、インテリアコーディネイトのテクニックの1つです。テーブルや椅子の脚が細ければ重厚感があまりなく、見える床面積が大きくなるので広さを感じることができます。天板が木製のテーブルを置きたいときには、脚の細いものを選ぶと圧迫感が軽減されるでしょう。

大きめのカーテンとカーテンレール

カーテンレールとカーテンは、通常は窓の高さに合わせて付けるものです。しかし、カーテンレールを天井近くに取り付け、カーテンを床ギリギリの長さにすると、空間の縦のベクトルを強調しつつ、カーテンの奥全体が窓であると錯覚を起こすので、実際よりもお部屋が広い印象を受けるでしょう。

間接照明を利用する

間接照明とは、天井や壁に反射した間接的な光による照明のことです。ほんのりとした明るさになるため、しっとり落ち着いた空間の演出に向いています。また壁や天井などに陰影が生まれるので、部屋に立体感が出て奥行きを感じさせてくれるのも大きな魅力。

では間接照明は何をどのように使うとよいのか、これから主な例を紹介します。

アームライトを隅に当てる

アームライトなどで部屋の隅を照らすと、角が明るくなってそこで空間が途切れる印象が薄れます。そのため奥行きが出て、広さを感じられます。

クリップライトをものの裏に配置する

テレビや観賞植物など、壁際に置いているものの裏にクリップライトのような照明器具を置くと、ものと壁の間に奥行きを演出してくれます。

キャンドルライトを床に置く

キャンドルのような形状やゆらぐ光源など、ほんのりと光る据え置き型の照明を床に置きます。おしゃれな空間を演出しつつ足元を照らしてくれるので、リビング・寝室・廊下・玄関などにおすすめです。

間接照明の複数使い

複数の間接照明を使用することで陰影の数が増え、空間にさらに奥行きとメリハリを与えます。たとえば、部屋の隅を照らしながら目立たせたいものに光を当てて、コントラストを強める方法があります。これは1点に注意をひき、ほかに意識が向かないようにする方法で、美術館などでよく見られます。高級感を演出しつつ、空間の狭さを感じさせない好例でしょう。

今では間接照明にもいろいろな種類があります。上記はほんの数例ですが、自分が演出したい雰囲気や場所に合わせて照明を選び、お部屋づくりの工夫を楽しんでくださいね。

おわりに

おしゃれな部屋作りは、ポイントさえおさえればそんなに難しいことではありません。照明にはリラックス効果を持つものもあり、特に奥行きのある部屋作りができる間接照明はおすすめです。今部屋にある鏡や照明を使って試すこともできます。自分にとって心地よく、友達を呼びたくなるようなおしゃれな部屋を目指しましょう。


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