JR西日本は24日、琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線(東海道・山陽本線)などを走る新快速の一部列車に有料座席サービス「Aシート」を導入すると発表した。12両編成の新快速の1両(9号車)を有料座席の車両とし、2019年春のサービス開始を予定している。
新快速への有料座席サービス「Aシート」の導入にあたり、223系1000番台2編成(2両)を車両改造。12両編成のうち、4両固定編成の神戸方先頭車にあたる9号車が「Aシート」の車両となる。エクステリアイメージも公開され、扉付近に「Aシート」のロゴを配したほか、窓回りの色や窓下の帯色も従来の車両から変更されている。
車内は内装を工夫し、落ち着きのある空間に。座席はリクライニング機能を備え、テーブルをはじめ、JR西日本の在来線普通車では初というコンセントを全席に設置する。荷物スペースを設け、無料Wi-Fiサービスも提供。着席料金は500円(乗車券、定期券、回数券等が別途必要)で、現金または交通系ICカードでの支払いに対応する。利用する際、「お席で乗務員から乗車整理券をお買い求めください」「空いているお席に自由にお座りいただけます」とのこと。
2019年春のサービス開始後、「Aシート」を導入した新快速の運転線区は琵琶湖線・JR京都線、JR神戸線(東海道・山陽本線)、運転本数は1日あたり上下4本とされている。近畿エリアの基軸列車である新快速に「快適性」を加え、多様なニーズに対応することで「『住みたい、行きたい』沿線づくりを目指してまいります」とJR西日本。具体的なサービス開始日や運転区間・運転時刻等の詳細は「決まり次第お知らせいたします」としている。