川崎重工業は11日、横浜市交通局から地下鉄用車両「3000V形」(車体)7編成42両を受注したと発表した。受注総額は約69億円。同社が新造する車両は3000V形2次車とされ、兵庫工場(神戸市)で製造し、2022~2023年度にかけて順次納入する。

  • 横浜市営地下鉄ブルーラインに3000V形2次車が導入される(写真は2017年4月にデビューした3000V形)

今回受注した3000V形2次車は、横浜市営地下鉄ブルーラインの老朽化した既存車両の置換えとして導入されるステンレス鋼製の車両となる。これまで以上の省エネルギー化とバリアフリー対応をめざした「やさしい車両」をテーマに、出入口各扉に車内案内表示装置やデジタルサイネージ装置を搭載するなど利便性向上を図った。6両編成で1両あたりの寸法は長さ18m、幅2.8m、高さ3.5mとのこと。

川崎重工が横浜市交通局向けに車両を供給するのは、2014年に納入したグリーンライン10000形(2編成8両)以来。ブルーラインを走る車両としては、1972年の開業に合わせて納入した1000形(7編成21両)以来となる。