JR四国は25日、「平成30年7月豪雨」の影響で低迷している観光需要の回復を図るために参画している「旅で四国を元気に」をテーマとした「四国観光復興キャンペーン」の取組みについて発表した。

  • 予讃線を走る特急「宇和海」

これまでの四国周遊にお得なきっぷやJRと宿泊をセットにしたお得な宿泊プランの設定のほか、追加商品の設定や「こんぴらさんの“おもしろ”」展の会期延長、特急「宇和海」への復興支援ステッカー貼付などを実施し、四国4県の観光の早期復興に向けて取り組んでいくとのこと。

「こんぴらさんの“おもしろ”」展は、香川県にある金刀比羅宮が所蔵する“おもしろ”くて興味深い美術品や奉納品の数々を公開するほか、重要有形民俗文化財である「天狗面」「廻船模型」「合子船」の特別公開も行っている展覧会。「しあわせぐるり、しこくるり。観光キャンペーン」に合わせて4月1日から9月30日まで実施しているが、JR四国が豪雨災害からの四国の観光面における復興のために会期延長を依頼したことから、「四国観光復興キャンペーン」の一環として12月2日まで会期を延長することになった。

特急「宇和海」への復興支援ステッカー貼付は、「平成30年7月豪雨」により甚大な被害を受けた南予地域の復興機運の醸成に向けて、「がんばってます! 南予」のスローガンステッカーをあしらった車両を運行する取組み。対象列車は予讃線松山～宇和島間の特急「宇和海」計25本(上り13本、下り12本)で、運行期間は9月末から2019年年3月中旬まで。

  • 「がんばってます! 南予」のスローガンロゴ

その他にも、JR四国全線の特急列車普通車自由席が3日間乗降り自由のきっぷと、香川県・徳島県・愛媛県・高知県の宿泊を2泊セットにしたお得な宿泊プラン「ふっこう割『四国周遊プラン』」の発売を予定している。JR四国全線の特急列車普通車自由席が2日間乗降り自由のきっぷと宿泊がセットになったお得な宿泊プラン「宇和島地区の宿泊3施設」の追加設定も行われる。