ドコモ・ヘルスケアは9月19日、乳がんに関するアンケート調査の結果を発表した。調査は8月20日~26日、同社運営のアプリ「カラダのキモチ」を利用している10代以上の女性9,859名を対象に、インターネットで行われた。

乳がん検診受診率63%

  • 乳がん検診の受診経験(年代別)

    乳がん検診の受診経験(年代別)

調査によると、乳がん検診に「関心がある」という人の割合は91%(「非常にある」37%+「ある」54%)。乳がん検診を受診したことがあるか質問したところ、全体の63%が「ある」と回答した。年代別にみると、40歳以上は89%と高く、以下、30代は65%、20代は27%という結果に。若い年代ほど、受診率が低い傾向がうかがえた。

乳がん検診を受けた理由・受けない理由

  • 乳がん検診を受けた理由・受けない理由

    乳がん検診を受けた理由・受けない理由

乳がん検診を受けた理由を尋ねたところ、「会社の健康診断に入っていたから」が最も多く34.4%。次いで「市町村から案内があったから」(19.8%)、「テレビ等で乳がん特集や芸能人のニュース」(16.4%)と続いた。

一方、乳がん検診を受診しない理由として最も多かった回答は、「きっかけがない」(28.8%)から。次いで「どこで受ければよいかわからない」(15.5%)や「症状がないから」(14.6%)という理由も多く挙がった。

また、「乳がんは早期発見で90%が治る可能性がある」ということを知っているか尋ねると、49%が「知らない」と回答。検診に対する理解だけでなく、早期発見の必要性や効果に関する認知についても、まだ不足していることがわかった。

70%がセルフチェックの経験あり

  • 芸能人や身近な人が乳がんになった時の行動

    芸能人や身近な人が乳がんになった時の行動

次に、芸能人や身近な人が乳がんになった時の行動について教えてもらったところ、「具体的な行動はしていない」(30.8%)が最多に。次いで「セルフチェックを行った」(28.6%)、「ネットで検索した」(20.6%)と続いたほか、17.2%が「検診を受けた」という結果に。身近な情報が、乳がんへの関心を高めるきっかけになっていることがうかがえた。

また、乳がんのセルフチェックの経験が「ある」という人は70%にのぼり、セルフチェックの方法をどのように知ったのかを尋ねたところ、「病院などの医療機関」(26.2%)や「TV」(25.0%)、「インターネット」(22.3%)が上位に並んだ。