国土交通省と新関西国際空港、JR西日本、南海電気鉄道は15日、関西国際空港へのアクセスを担う鉄道線の運転再開日を前倒しすると発表した。南海空港線・JR関西空港線ともに9月18日始発からりんくうタウン~関西空港間の運転を再開する。南海電鉄は高野下~高野山間(ケーブルカーを含む)を9月22日に運転再開することも発表した。
台風21号の影響により、関西国際空港連絡橋にタンカー船が衝突する事故が発生したことを受け、南海空港線・JR関西空港線は現在もりんくうタウン~関西空港間で運転見合わせが続く。関西空港駅を発着する南海電鉄の特急「ラピート」は運休、JR西日本の特急「はるか」も日根野駅までの運転(日根野駅で関空快速、りんくうタウン駅でシャトルバスに乗換え)となっていた。
関空連絡橋では9月12日以降、損傷した橋桁を撤去する作業に着手。道路桁の撤去後、鉄道桁の健全性などに関する調査も行った。国土交通省の9月13日の発表では「21日目途での運転再開を目指して鋭意復旧工事を進める予定」とされたが、その後、鉄道桁などに問題ないことが確認され、復旧工事も予定以上に順調に進捗できる見通しとなったことから、運転再開時期が前倒しに。9月15日から軌道の整備と架線の復旧等を行い、試運転などを実施した上で、9月18日始発から運転再開することとなった。
りんくうタウン~関西空港間の運転再開に合わせ、南海電鉄の特急「ラピート」も9月18日から運転再開となる。同じく台風21号の影響で運転見合わせとなっていた高野線高野下~極楽橋間・鋼索線(ケーブルカー)極楽橋~高野山間も、復旧の見込みが立ったことから9月22日に運転再開すると南海電鉄が発表。現在、橋本駅までの運転となっている高野線の特急「こうや」は、9月22日から極楽橋駅まで運転再開する予定となった。