テレビ朝日系音楽番組『ミュージックステーション』(毎週金曜 20:00~)で、サブMCを務める同局の弘中綾香アナウンサーが、17日に放送される『ウルトラFES』(12:00~)をもって同番組を卒業することが6日、分かった。後任はは後日発表される。

弘中綾香

弘中綾香アナウンサー -テレビ朝日提供

入社半年後の13年10月より弘中アナは5代目サブMCとして登場。5年の担当期間は、前任の竹内由恵アナと並ぶ番組最長記録となる。

弘中アナは「寂しいことは寂しいのですが、正直なところはホッとしたという気持ちが99%です(笑)」と本音を明かし、「サブMCというポジションは、歴代の先輩方からバトンをもらって引き継ぐことが使命だと思っていますので、無事後任にバトンを渡すことができそうで、ホッとしています」と話す。

また、「一番大きいのは、やはり"感謝"ですね」と感謝の気持ちを述べ、「何より、5年前、『ミュージックステーション』に選んでいただいたことは一番のうれしい出来事でした」と振り返る。

MCのタモリについて、「本当に優しい方。5年間で怒られたことや注意をされたこともなく、"見守る"よりも広い心でいてくださいました」と語る。そして「タモリさんの『ミュージックステーション』への思いや生放送の回し方などを見聞きし、自然と得るものが多かったように思います。取り繕わなくていい、型にはまらなくていい、アナウンサーはこうあるべき、といったことを、タモリさんを通して学び、再認識できた気がしています」とした。

5年間でもっとも大変だったことに、昨年の『スーパーライブ』で声が出なくなったことを挙げた弘中アナ。その時にタモリから「声、大丈夫?」などと話しかけられなかったというが、出演アーティストや曲順などを1人でチェックしていたとのこと。弘中アナは「後日談で、弘中がどうしてもダメだということになったら自分が、と考えてくださっていたと知り、本当に優しい方だなとあらためて感じました」と裏話を明かす。

『ミュージックステーション』からは「仕事とは何なのかということや、仕事の楽しさ、厳しさ、責任感などすべてのことをここで学んだと思っています」と話し、「私の"原点"」と評した。

そして「『ミュージックステーション』に少しでも恩返しできるように、そして『弘中、頑張ってるな』って恩師であるタモリさんやスタッフのみなさん、視聴者のみなさんに思っていただけるように、これからは働いていきたいと思います」と決意を語り、「最後のお仕事になる『ウルトラFES』は気合を入れて臨みたいと思います」と話した。

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