「管理職」に、皆さんはどんなイメージを持っているだろうか。「かっこいい」「ステータスが上る」と憧れを抱いている人もいれば、「忙しそう」「ストレスが多い」といったネガティブなイメージを持つ人も少なくないかもしれない。実際のところはどうなのか。今回マイナビニュース会員のうち管理職につく116名に「管理職として働くつらさ・むずかしさ」を教えてもらった。

Q. 管理職として働くつらさ・むずかしさを教えてください

責任が重い

・「責任が増すので大変」(29歳男性/料理長)
・「低賃金で、責任が重い」(36歳女性/課長)
・「責任が生じることです」(23歳女性/課長)
・「部下の責任を負わなければならない点」(55歳男性/営業部長)
・「人を動かす難しさや責任を取らなければならないプレッシャー」(46歳男性/課長)

部下の扱い方に苦労

・「いろいろな部下がいるので、性格を見極めて対応しなければいけないところ」(44歳女性/課長代理)
・「対人間だから、気持ちが通じているのかわからなくなる時がある。また、適当に職務をこなす社員をいかにやる気にさせるかが難しい」(45歳男性/課長)
・「人の面倒を見ること。十人十色とはよく言ったものです。それぞれに合わせなければ難しい」(65歳男性/第2管理室長)
・「若くしてなってしまったため、年上の部下の扱いが難しい」(35歳男性/主任)

上司と部下の間で板挟みになる

・「上下からの圧力」(46歳男性/課長)
・「上と下との板挟み」(67歳男性/業務部長)
・「経営者と部下の間で板挟みになる事がある」(43歳男性/取締役)
・「管理職として自分の部下だけでなく、上司や他部署の様々な意見や問題などを調整しなければならないところは非常に難しいと思っている」(47歳男性/マネジャー)

仕事の成果があがらないとき

・「会社のノルマが達成できない時は大変」(48歳男性/部長)
・「業績が上がらなかったとき」(61歳男性/センター長)
・「大きな目標に対し、なかなか成果をだせないこと」(30歳男性/課長)

部下の指導や育成

・「部下の指導」(57歳男性/統括部長)
・「部下のモチベーションを下げることなく注意喚起しないといけないとき」(27歳女性/営業部長)
・「できない社員の教育」(36歳男性/施設長)
・「厳しいことも言わなければいけない場面が増えました」(35歳女性/課長)

その他

・「残業がたいへん」(48歳男性/課長)
・「嫌がらせがたまにある」(33歳女性/管理部長)
・「常にどこかのトラブルをフォローしている」(47歳男性/グループリーダー)
・「自分のように心の狭い、器の小さい管理職にとっては、部下の性格や働き方など、いらいらさせられることは多い。もう少しおおらかな、ゆったりとした心を持てれば、このつらさはなくなると思う」(7歳女性/課長)
・「自分より上の役員層になると、かなりどろどろしたエゴのぶつかり合いになっていることが分かってしまった」(52歳男性/部長)

総評

管理職のつらい点として多くあがったのは「責任が増す」ということだった。地位や権限には責任が伴うもの。部下がミスした場合、上司として責任を負う必要があるためプレッシャーが大きいようだ。仕事で成果を生み出すことも大きな責任のひとつ。成果が出ない場合「上から責められるのは部下ではなく、その部署の管理者」とのことだった。

「上司と部下の間で板挟みになる」という悩みの声も寄せられた。上司と部下の両方から話を聞き、気遣わなければならないため難しいことが多いそう。板挟みによるストレスから「サンドウィッチ症候群」になり、心身の不調をきたすこともあるようだ。

この他にも、扱いにくい部下の指導や、公平な人事評価、マネジメントと自分の仕事とのバランスなど様々な苦労が寄せられた。管理職には、なってみないと分からない気苦労が色々とあるようだ。

調査時期: 2018年6月15日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 116名(管理職限定)
調査方法: インターネットログイン式アンケート

※写真と本文は関係ありません