お笑いコンビ・爆笑問題の太田光と田中裕二が、28日深夜に放送されたTBSラジオ『爆笑問題カーボーイ』(毎週火曜 25:00~27:00)で、15日に乳がんのために亡くなった『ちびまる子ちゃん』の原作者・さくらももこさんとの思い出を語った。
アニメ『ちびまる子ちゃん』のエンディングテーマ「アララの呪文」に参加していた爆笑問題。田中が「さくらももこさん亡くなって本当びっくりしたね」と切り出すと、太田も「残念だね」と悲しみ、「さくらももこさんは俺と同い年」と話した。
初対面は、『ちびまる子ちゃん』のアニメ放送が始まった頃。若手だった2人が、『三宅裕司のいかすバンド天国』出身の“イカ天”バンドのライブの幕間に漫才をした時に楽屋で対面したという。太田は「楽屋にほかのバンドの人もいて、そうしたらそこに小っちゃい女の子がいて、それがさくらももこさんだった」「さくらももこさんは本当にバンドが大好きで、特にたまが好きで…」と振り返った。
バンドのファンだらけという会場で、爆笑問題の漫才の時間はトイレタイムに使われ、2人はネタの中でバンドの悪口を片っ端から言い、「何がさくらももこだ。何が『ちびまる子ちゃんだ』。バカヤロー」とさくらさんに対しても暴言をはいていたそうで、太田は「俺らそんなに居場所もないし、向こうもどうせ俺らのこと知らないだろうと思って、その日はそのまま別れて」と話した。
その初対面から約14年後に、「エンディングテーマをぜひとも大好きな爆笑問題さんに頼みたい」と突然依頼が。レコーディングの際に、「覚えてないかもしれないけど…」とイカ天バンドのライブの時にさくらさんの悪口を言っていたことを話すと、さくらさんはゲラゲラ笑い、「すごい覚えている。あのときは爆笑問題だと思ったけど、緊張して声かけられなかった」と言われたそうで、田中は「あれは驚いた」と話し、太田も「驚いたよね。でもうれしかったなー本当に。向こうは最初からキラキラしていて、こっちはペーペーで…」と語った。
そして、2004年から2012年までエンディングテーマとして親しまれた「アララの呪文」について、太田は「さくらももこ先生が本当にこれを気に入ってるからってずっとやってくれた。いまだに爆チュー問題を覚えているっていう人がいるのはさくらももこさんのおかげ」と感謝し、「終わるときもわざわざ手紙をくださって。『本当に私は幸せ者だ』っていう手紙をくださって」と、「アララの呪文」がエンディングテーマ終了となった際に手紙をもらったことも明かした。
太田は「全然ご病気だってことも知らなかった。親しくどうのこうのじゃないけれど、どこか同い年で頑張ってるなって。国民的な漫画を描くくらいに頑張らないとなと、要所要所で思ってたもんな」と打ち明け、田中は「(西城)秀樹さんがこの間亡くなって、さくらさん本当に秀樹ファンだから追悼文出されて、そのまさか3カ月後に追うように逝かれるとは思いもしない」と驚きを隠せず。太田が「つらかった。でもありがとうございました、だね。本当に」と思いを述べると、田中も「そうですね」と感謝した。
さらに、「アララの呪文」を流し、SNS上では「さくらももこさんとの昔のエピソード聞いて泣きそうになった」「さくらももこさんの話と、爆笑爆笑が歌ったアニメのエンディング曲を聞いてこの時間に泣く」「爆笑問題カーボーイで、爆笑問題とさくらももこの20年越しの思い出話を聞いたあとに流れた『アララの呪文』、びっくりするくらい泣ける」「爆笑問題カーボーイで"アララの呪文"が流れてきて涙が止まらない」「カーボーイのアララの呪文きいてたら涙でてきた」と感動の声が上がった。