東京急行電鉄はこのほど、ホームから線路へ転落する人などを駅構内カメラの映像から自動的に検知して通知する「転落検知支援システム」を構築し、8月8日から田園都市線鷺沼駅上り3・4番線ホームで運用を開始したと発表した。

  • 転落検知支援システムの概要

このシステムは、パナソニックが所有する画像解析技術を鉄道環境に応用し、構内カメラの映像をリアルタイムに解析するもの。ホーム上から転落した人や、転落する可能性がある人などを自動的に検知し、駅務室などに設置された専用の監視端末に映像を表示するとともに、パトライトからアラームを発報して係員へ通知する。

従来の転落報知器と異なり、何を検知したかを事前に画像で確認できるため、事故の可能性を見取った適切な対処が可能になるという。鷺沼駅での運用時間帯は毎日21時から終電まで。時間帯は今後の運用を経て変更する可能性がある。今後の運用拡大については、鷺沼駅での状況を踏まえて検討する。