――香村さんはスーパー戦隊シリーズが大好きな方で、中でもヒロインをカッコよく、華麗に戦う姿を描くのがお得意だという印象がありますね。

お話をしていても、香村さんの「スーパー戦隊」愛がうかがえました。私としては、香村さんが考えているつかさ像をくずさないように、与えられたイメージを役として完璧にこなしていきたいという気持ちで、取り組んでいます。

――普段は凛々しくて勇ましいキャラですが、実はかわいいぬいぐるみが大好きというつかさの公私のギャップがとても魅力的ですが、奥山さんご自身はぬいぐるみなどはお好きですか?

それほど好きじゃないですね~(笑)。かわいいとは思いますし、劇中に出てきたぬいぐるみも本当にかわいくて、スリスリしているんですけれど、私自身はあまりモノを持ちたくない方なんです(笑)。部屋とかにも物を置きたくなくて、常に何もない、スッキリしているほうがいいと思うタイプです。なので、つかさの自室を見た時はとても新鮮でした!

――そういう部分が役とご本人の違うところなんですね。でも、さっぱりしたお話のされ方などは、つかさと共通しているかもしれません。

サバサバしてるねって、よく女性から言われることが多いですね(笑)。でも自分ではそんな風には思っていなくて、つかさのような「姉御肌」「サバサバした女性」に自分を近づけたいと思って日々頑張っているところです。

――ルパンレンジャー、パトレンジャーのみなさんは役と本人のギャップがあまりないような印象なのですが、実際のところはどうなんでしょうか。

伊藤あさひくんは魁利とほぼそのままって感じです。『ルパパト』の座長としてしっかりやらなきゃという部分と、ときどき甘えてくる部分とのギャップはありますけど(笑)。他のみんなも、意外と役とは違うなって思えるところありますよ。特にどぅー(工藤)は、素の本人と役柄とでかなり違うと思います。たぶん、逆だと思います。私が初美花みたいな性格で、どぅーがつかさ。まったく逆というわけではないですけれど、そういう雰囲気なんですよ。

――奥山さんの素に、初美花っぽい部分があるんですね。

私には兄がいるので、昔から年上の方にかわいがられてきた「妹」タイプなんですけれど、どぅーは弟たちに囲まれた長女で、かなりサバサバしてしっかりしているんです。私が飲み物をこぼしたりすると、さっと拭いてくれたりするし(笑)。私が時間に遅れたりすると、どぅーが「かずさちゃん、早く早く!」って引っ張ってくれますしね。いつもボケッとして、周りの状況に「あれあれ?」と戸惑っているのは私のほうだよな~なんて思いますね。そういうところは役と自分とでギャップがあるよねって、2人でよく話します。