ナガセ ビューティケァはこのほど、「働く女性のロコモティブシンドローム」に関する調査結果を明らかにした。同調査は6月15日~18日、40歳代~60歳代の働く女性600人を対象にインターネットで実施したもの。
「ロコモティブシンドローム」とは、筋力やバランス能力の低下、骨や関節の病気が原因で、「立つ」「歩く」といった機能が低下し、要介護になる危険性の高い状態のことを指す。
「ロコモティブシンドローム」であると感じているか尋ねたところ、合計で36.7%が「感じている」または「やや感じている」と答えた。年代別に「感じている」「やや感じている」と回答した人を見ると、40代が37.5%、50代が38.5%、60代が34.0%で、50代が最も多かった。
「ロコモティブシンドローム」だと感じていると回答した人に対し、気になりはじめたのはいつからであるか聞くと、平均は48.8歳だった。気になりはじめたきっかけで最も多いのは「動きの衰え(つまずき、思うように身体が動かないなど)」、次いで「環境の変化」「身体の痛み」となっている。
現在あてはまる症状について尋ねると、「ひざの関節痛」(22.3%)、「腰の関節痛」(18.8%)、「階段の昇り降りがつらい」(15.0%)が多かった。この症状の原因について当てはまる理由を聞くと、最も多い回答は「加齢」(78.5%)で、次いで「運動不足」(58.5%)、「筋肉量の減少」(55.1%)となった。
「ロコモティブシンドローム」対策のために大切だと思うことと、実際に行っていることを尋ねたところ、最も必要だと思うのは「よく歩く」(77.7%)、次いで「日常的に運動を行う」(77.3%)、「筋肉をつける」(76.2%)だった。
そのうち、実際に行っていることは、「よく歩く」「なるべく階段を利用する」(36.2%)、「ストレッチをする」(33.7%)、「バランスのよい食生活」(32.3%)が多かった。「大切だと思うこと」と「実際に行っていること」のポイント差が大きいものは、「筋肉をつける」「日常的に運動を行う」「よく歩く」だった。
認知症予防について聞くと、83.1%が「『運動』と、一部の『認知トレーニング(いわゆる脳トレ)』の両方が認知症予防に有効だということ知っていた」、19.8%が「『運動』が認知症予防に有効だということを知っていた」と回答した。
認知症対策のために大切だと思うことと、実際に行っていることを尋ねたところ、最も大切であると思うことは「人と積極的に会う」(68.7%)だった。しかし、「実際に行っている」と回答した人は24.3%と少なく、ポイント差は44.4で、理想と現実のギャップが最も大きいことがわかった。
体力が落ちたと思い始めたのはいつからであるか尋ねると、全体の平均は38.9歳だった。きっかけについては「疲れるようになった」(135人)が最も多く、「動きの衰え」(24人)、「身体の痛み」(14人)と続く。
毎日を健康で活き活きと過ごせることができるとしたら月にいくらまで払えるか尋ねたところ、平均は7,027円だった。40代は5,357円、50代は7,541円、60代は8,185円と、年代があがるにつれて、費やしてもいいと思える金額が高くなることがわかった。