ソフトバンクとヤフーの合弁会社であるPayPay(ペイペイ)は2018年秋、バーコードやQRコードを使って決済ができる新たなスマホ決済サービス「PayPay」の提供を開始する。

PayPayの提供にあたっては、ソフトバンク・ビジョン・ファンドのポートフォリオカンパニーで、インド最大の決済サービス事業者であるPaytmと連携。同社は、インドでデジタル決済のエコシステムをリードし、バーコードやQRコードベースのテクノロジーを開発。3億人以上のユーザーと800万の加盟店にシームレスなモバイル決済サービスを提供している。

PayPayとソフトバンク、ヤフー、Paytmは、ソフトバンクや口座数4,000万超の「Yahoo!ウォレット」の顧客基盤を活用した利用者の拡大、ソフトバンクが持つ営業ノウハウを生かした加盟店の獲得、Paytmの技術を活用した利便性の高いサービスの開発を進め、スマホ決済におけるユーザー数ナンバーワン、加盟店数ナンバーワンのサービスを目指すという。

なお、PayPayの提供開始に伴い、現在ヤフーが提供している「Yahoo!ウォレット」のスマホ決済機能は、今後提供を終了(時期未定)。PayPayとYahoo! JAPAN IDを連携させ、「Yahoo! JAPAN」アプリからPayPayの機能を利用できるようにする予定。

PayPayの利用方法は、専用アプリ、または「Yahoo! JAPAN」アプリから。利用可能店舗は、全国チェーンの店舗から、各地域の小規模店舗まで幅広く利用できる予定。

クレジットカード、電子マネーの2種類から支払い方法を選択可能。店舗側がレジ付近などに提示したQRコードをユーザーがアプリで読み取る方式(ユーザー読み取り方式)と、ユーザーが提示したバーコードやQRコードを店舗のレジでスキャンする方式(店舗読み取り方式)の2つを提供する。

加盟店にとって、ユーザー読み取り方式は、QRコードを店舗に掲示するだけで大きな負担なく低コストで簡単に導入できる。さらに、店舗側が負担する決済手数料を開始から3年間無料とする。今後、店舗にユーザーを集客するためのさまざまな施策を実施予定という。