内装の質感も大幅アップ

これまでの「フォレスター」はどちらかというと実用性を重視して素っ気ない内装であり、表現は悪いがやや安っぽいイメージが拭えないものだった。しかし、新型「フォレスター」はベーシックなTouringグレードでも質感が大幅にアップしており、価格に見合ったものとなっている。

  • 「Touring」の内装。ステアリングヒーターも標準装備となる

ユーティリティに関しても向上しており、全グレードで後部座席用にもUSB電源が2つ備えられ、充電中のスマートフォンを収納できるように仕切られたポケットをフロントシートバックに用意するなど、細かな気配りがなされている。さらに後部座席に関しては内寸を見直し、広い後席空間を実現。ファミリカーとして後部座席を頻繁に使用する場合も満足できるものへ進化していた。

  • 後席のUSB電源を全車に標準装備し、フロントシートの背面には3つに仕切られたポケットを採用。スマートフォンやタブレットを充電している最中の置き場所にも困らない

内装色も従来は黒だったが、新型にはAdvanceグレードにオプションでブラウンカラーの本革シートを設定。明るいブラウン系カラーのため、内装がより広く感じられ開放感を得ることができる。現在はAdvanceグレードのみの設定というのが甚だ残念であるが、今後の横展開に期待したいところだ。

  • 「Advance」にのみオプション設定されているブラウンの本革シートは、より一層上質な雰囲気が漂う

このように、先代モデルに比べると40万円近く価格が上昇してしまった新型「フォレスター」だが、全てにおいて正常進化を遂げており、この価格アップもやむを得ないといった印象だった。価格アップを理由に購入を迷っている人は、ぜひ一度近くの販売店で試乗してみることをオススメしたい。きっと、その理由がわかるはずだ。

※価格は全て税込

  • 「Touring」

  • 「Premium」

  • 「X-BREAK」

  • 「Advance」