和歌山毒物カレー事件の犯人として逮捕された林眞須美死刑囚。その息子に密着したドキュメンタリー番組『死刑囚の母に問う~和歌山毒物カレー事件20年~』が、24日(23:55~24:40)に放送される。

  • 林眞須美の息子

    『死刑囚の母に問う~和歌山毒物カレー事件20年~』 NHK提供

1998年7月25日、和歌山市内の夏祭りでカレーに毒物が混入され、死者4人を出した和歌山毒物カレー事件。無差別殺人事件として社会を震撼させたあの日から20年、林眞須美死刑囚は今も一貫して無実を訴えている。

「お母さん、本当にやっていないの?」長男・林孝一さん(仮名・30)は、その一言を聞くことができないまま、「死刑囚の子」として事件を背負ってきた。事件が起きた和歌山にとどまり、素性を隠しながら拘置所の母と手紙のやりとりを続けてきたが、この20年で母は事件の核心に触れることはなかった。

母との関係を断ち切るべきか。周囲からの攻撃や苦悩、自身の将来などさまざまな葛藤をかかえながら事件と向き合ってきた孝一さん。20年目の今年の面会で、事件の真相について問いたいと決意していた。母・林眞須美は長男に何を語るのか。密着した。