大阪モノレールを運行する大阪高速鉄道は9日、新型車両3000系を新造し、2018年秋から運行開始すると発表した。今年度は1編成を追加導入した後、2019年度からは同社の1000系の代替として順次製造。2018~2021年度の4年間で計9編成を導入予定としている。
同社にとって17年ぶりという新型車両3000系は4両編成で、1編成あたりの座席数は124席、最大寸法は長さ14,800mm×幅2,980mm×高さ5,190mmとされている。「やさしさ・おもてなし」「清潔感・開放感」「楽しさ」「チャレンジ」などをキーワードに「社員がお客さま視点で考えて、誰もが使いやすいユーティリティ性を持たせた設計」にしたという。
先頭車は大きな丸みが特徴の外観デザインとし、編成全体にわたって大きな円弧を描いた斬新なアイデアも取り入れた。車内の座席は通勤電車最大級という48cmのゆったり座れる個別シートに。眺望をより楽しめるように、大型化した開放的な窓を配置し、車間扉や荷棚にもガラスパーツを用いた明るく清潔感のあるインテリアとしている。エンターテイメントゾーンとしてキッズスペースも設置する。
安全性の向上やバリアフリー機能の充実に加え、空気清浄機も搭載。利用者にワンランク上のサービスを提供する。これまでの「大阪モノレールらしさ」を継承しつつ、こどもから大人まで楽しめる「モノレールの魅力」を磨き上げた、新たな大阪モノレールを象徴する主力車両となる。
新型車両3000系は大阪モノレール全線(本線・彩都線)で運行。デビューに向けた試乗会や出発式なども予定されている。