東京急行電鉄は21日、田園都市線・東横線で朝6時台の臨時列車を運転すると発表した。7月9~20日(平日9日間)の期間限定で、田園都市線「時差Bizライナー」・東横線「時差Biz特急」を運行する。
同社は東京都の快適通勤ムーブメント「時差Biz」(東急グループ約40社が参加登録)と連動し、オフピーク通勤を推奨する取組み「グッチョイモーニング」を実施。朝ラッシュ時間帯の混雑緩和だけでなく、朝型勤務の習慣化を通じた生産性向上や朝活・ゆう活も推進する。今年は7月9日からこの取組みが強化され、田園都市線・東横線で臨時列車を運行するほか、「グッチョイクーポン」第5弾の配信などを行う。
田園都市線「時差Bizライナー」は昨夏も期間限定で運行され、1日あたり約1,500名が利用。「渋谷駅到着時点(6:43着)で乗車率100%(朝ピーク時は184%)と、混雑率の低さや、所要時間の短さについて好評をいただきました」とのこと。今年は東横線でも「時差Biz特急」を設定し、都心への所要時間短縮とオフピーク通勤の促進を図る。
「時差Bizライナー」は中央林間駅を6時1分に発車し、田園都市線長津田駅・あざみ野駅・溝の口駅に停車して渋谷駅6時43分着。渋谷駅への所要時間は中央林間駅から42分、長津田駅から34分とされ、朝に運行される急行と比べて3~4分、準急と比べて8~9分の短縮となる。「時差Bizライナー」は渋谷駅から東京メトロ半蔵門線へ直通し、半蔵門線内の各駅に停車。押上駅には7時15分に到着する。
東横線「時差Biz特急」は元町・中華街駅を6時14分に発車し、みなとみらい線・東横線のみなとみらい駅・横浜駅・菊名駅・武蔵小杉駅・自由が丘駅・中目黒駅に停車して渋谷駅6時52分着。横浜駅から渋谷駅までの所要時間は29分とされ、朝に運行される急行と比べて6分の短縮となる。「時差Biz特急」は渋谷駅から東京メトロ副都心線に乗り入れ、副都心線内は通勤急行として運行。新宿三丁目駅・池袋駅に停車した後、小竹向原駅から各駅に停車し、終点の和光市駅には7時24分に到着する。
「グッチョイクーポン」は今年6月の時点で約3万人が参加しており、第5弾となる今回、映画のペア鑑賞券が当たる抽選への応募資格や本の要約アプリのクーポンを新たに加え、全29種類のメニューを用意した。「東急アプリ」のユーザーを対象に、鉄道においては初電から7時30分までに東急線(上り線のみ)を利用し、ポイント獲得スポット(渋谷駅・目黒駅・大井町駅・五反田駅)を通過した人に10ポイントを付与する。アプリ内で付与されたポイントは連携企業のサービス割引や商品交換などに利用できる。