2005年にテレビ放送が開始されて以来、10年以上にわたって新作が作り続けられている特撮テレビシリーズ「牙狼<GARO>」の世界をモチーフにしたスペシャルカフェ「牙狼<GARO>-魔界ノ館-」が、原宿にある新スタイルコミュニケーションスペース「AREA-Q」にて2018年6月15日から7月1日までの限定で開催されている。
6月17日には、2018年1月に公開された劇場版『牙狼<GARO>神ノ牙-KAMINOKIBA-』のBlu-ray&DVDの発売(9月5日)を記念して、同作および2015年に放映されたテレビシリーズ『牙狼<GARO>-GOLD STORM-翔』などで道外流牙/黄金騎士ガロの宿敵として登場した最強の"ホラー"ジンガを演じた俳優・井上正大と、ジンガのパートナー・アミリを演じた女優・松野井雅によるスペシャルトークイベントが催された。
「牙狼<GARO>」とは、人の"陰我"を喰らう魔獣"ホラー"を討滅するため、代々受け継がれる鎧を召還して戦う「魔戒騎士」と、魔戒騎士の中でも最高位であるガロの称号を受けた「黄金騎士」、そして彼らをサポートする「魔戒法師」の戦いを描いたシリーズである。原作・監督・キャラクターデザインを、『ゼイラム』(1991年)や『タオの月』(1997年)をはじめとする数々のSF・特撮・ファンタジー作品を手がけた映像クリエイター・雨宮慶太氏が務めている。
本来は機能的であるはずのメカニックに凝った装飾が施されていたり、キャラクターのいたるところに"和"のテイストを盛り込んだりという独特な「雨宮ワールド」の人気は高く、シリーズも長年にわたってファンに愛される長寿作品として、テレビ(実写)だけでなく映画、舞台、アニメによるテレビシリーズ、アニメ映画など、さまざまに作品世界を広げ、発展してきた。
『仮面ライダーディケイド』(2009年)の仮面ライダーディケイド/門矢士役でも知られる井上正大が、本格的な"悪役"に挑んだジンガは、近年における「牙狼<GARO>」シリーズの中でも特に人気の高いキャラクター。劇場版『牙狼<GARO>神ノ牙-KAMINOKIBA-』においても"死"の世界からよみがえり、クライマックスで流牙が鎧を身にまとったガロと1対1の決闘を行うジンガを鬼気迫る表現力で演じ上げている。
満場の客席から拍手で迎えられ、井上と松野井がステージに登壇。劇場版『神ノ牙』の裏話を中心にしたトークをテンポよく語っていった。井上は「『牙狼<GARO>』はすごくアットホームな現場でした。とても居心地がよく、もうひとつの家族ができたみたいな感じ」と、雨宮監督をはじめとするスタッフ、そしてキャスト陣のチームワークのよさを改めて実感したと語った。松野井もまた、自分の出番のない日にまで撮影現場を訪れることがあるほど、スタッフ・キャストに愛着を持っていたと話している。松野井は「私自身が『牙狼<GARO>』ファンなので、みんながアクションしているシーンを目の前で見たいんです」と、にこやかにほほえみながら語った。
続いて、『神ノ牙』のスペシャルメイキング映像が流され、井上、松野井の2人がコメントしていくコーナーに。松野井は女魔戒法師の莉杏(りあん)役・南里美希と繰り広げた凄絶な女同士の戦いの撮影に触れ「莉杏も私も、アクションシーンはすごく時間をかけて撮ってくださったので、達成感がありました。莉杏、好きよ!」と、南里との息のあったアクションが非常に満足いく結果になったことを喜んでいた。また、莉杏を襲う"ゴスロリ・ホラー"の集団の1人に松野井が扮するという「ドッキリ」作戦の一部始終も流されており、普段と違ったメイクとゴスロリ衣装に身を包んだ松野井の映像にファンからのどよめきが起きていた。
そして、トークの話題は2018年にテレビ放送される予定の新シリーズ『神ノ牙-JINGA-』に。しかし現在の段階ではまだ情報解禁がなされておらず、「ジンガが出る」ということしか明かされていないため、井上も言いたいことがあってもなかなか言えないもどかしさがある様子。それでも「また新たなジンガを描いており、みなさまにいろいろなジンガの姿を見せていけたら、と思います。楽しみにしてください!」と言葉が少なめながらも、新シリーズに期待してほしいと強くアピールしていた。
劇場版『牙狼<GARO>神ノ牙-KAMINOKIBA-』のBlu-ray&DVDは、2018年9月5日に発売が決定。豪華特典のついた『COMPLETE BOX』、『Blu-ray通常版』『DVD通常版』と、3種類での発売となる。COMPLETE BOXは雨宮慶太監督による描きおろしイラストBOXをはじめ、オーディオ・コメンタリーやメイキング映像などが収録される。
井上正大演じるジンガを主演に置いた新シリーズ『神ノ牙-JINGA-』は、2018年にテレビ放送が決定。続報をはじめとする番組の詳細は、公式サイトを参照していただきたい。
(C)2018「JINGA」雨宮慶太/東北新社