ティーペックはこのほど、「セカンドオピニオン」に関する調査結果を明らかにした。同調査は3月14日~21日、がん患者・元がん患者372人を対象にインターネットで実施したもの。

  • セカンドオピニオンを利用した動機

    セカンドオピニオンを利用した動機

セカンドオピニオンを利用した経験があるか尋ねたところ、「利用したことがある」という回答は全体の32.8%だった。男女別で「ある」と回答した人の割合を見ると、女性は30.2%、男性は40.4%で、男性の方がセカンドオピニオンを利用した人が多いことがわかった。

利用した動機についてあてはまるものを尋ねると、「他に良い治療法はないか確認するため」(91件)が最も多かった。次いで「今の治療がベストか確認するため」(79件)となっている。

主治医にセカンドオピニオンの利用を伝える際、抵抗感はあったか聞くと、「あまりなかった」と「まったくなかった」を合算した数値は53.3%だった。半数以上が抵抗なくセカンドオピニオンを利用しており、「とてもあった」または「ややあった」と答えた人は合計で38.5%だった。

  • 主治医にセカンドオピニオンの利用を伝える際、抵抗感はありましたか

    主治医にセカンドオピニオンの利用を伝える際、抵抗感はありましたか

抵抗感が「とてもあった」「ややあった」と回答した人にその理由を尋ねると、「主治医の気分を損なう可能性があるから」「主治医との信頼関係を危惧しているから」「主治医に申し訳なく思うから」という意見が多くを占めた。

セカンドオピニオンの利用を希望した際、主治医の反応はどうであったか尋ねたところ、合計で59.0%が「とても良かった」または「良かった」と答えた。医師の反応が「悪かった」とする回答はわずか9.0%だった。

  • セカンドオピニオンの利用を希望した際、主治医の反応はいかがでしたか

    セカンドオピニオンの利用を希望した際、主治医の反応はいかがでしたか

セカンドオピニオンを受けたことにより、気持ちはどのように変化したか聞くと、「この治療法で間違いないと安心できた」「自分の受けたい方法での手術ができることになって前向きになれた」「従来と同じ治療でも納得感をもって受けられるようになった」など、受診によってポジティブな影響があったという意見が多かった。

  • セカンドオピニオンを利用したことによる気持ちの変化

    セカンドオピニオンを利用したことによる気持ちの変化

これからセカンドオピニオンを利用しようかどうか考えている人に伝えたいことを尋ねると、「不安・迷いを解消することが大切」という回答が目立った。「主治医に伝えにくい場合は、看護師に相談してもいいと思う」「治療開始が遅れないように、セカンドオピニオンを受けるなら早い方がいい」などのアドバイスもあった。

セカンドオピニオンを受けなかった人にその理由を聞くと、「特に受けようと思わなかった」(118件)、「受けた方がいいのか判断できない」(73件)という回答が多かった。