JALは6月7日、日本トランスオーシャン航空(JTA)、琉球エアコミューター(RAC)と共に、沖縄県と包括的連携協定を締結したと発表した。同協定の締結により、JALは長年にわたり沖縄に根ざしてきた地元企業であるJTA・RACを核として、総力を挙げて沖縄県と相互かつ緊密な連携および協力を行い、沖縄のさらなる振興と地域社会の永続的な発展に寄与していく。
今回の提携では、「国際的な沖縄観光ブランドの確立」「ものづくり産業の振興と地域ブランドの形成」「伝統文化の保全・継承および新たな文化の創造」「離島を含む地域社会の産業振興と活性化」「自然環境の保全・再生・適正利用」「子ども・若者の育成支援」「その他、沖縄21世紀ビジョンに掲げられた施策の推進」を掲げている。
主な取り組みとしては、「國酒・琉球泡盛応援プロジェクト」による泡盛のPRや国内外への販売促進協力や、JTA便機内でのシークヮーサードリンク提供を通じて、ものづくり産業の振興と地域ブランドの形成を目指す。伝統文化の保全・継承および新たな文化の創造に関しては、かりゆしウェア普及/PR活動(客室乗務員/地上係員のかりゆしウェア着用)や、島くとぅば(島ことば)の普及活動(機内/県内空港での島くとぅばアナウンス、機内での島くとぅばシール配布)の実施、空手発祥の地OKINAWA「空手ジェット」の就航を展開する。
離島を含む地域社会の産業振興と活性化に関しては、県内離島イベントへの協賛、臨時便運航、島あっちぃ(島歩き)事業へのPR協力、機内誌やHPなど様々なコンテンツによる離島の魅力発信、災害発生時などの離島復旧支援を行う。
自然環境の保全・再生・適正利用に関しては、世界自然遺産登録への支援、シンポジウム開催、除草/ビーチクリーン活動、ロードキル防止標識を展開。さらに、航空教室の実施(各離島、本島北部、那覇空港)、あおぞら図画コンクールの実施、琉球大学・沖縄高専との連携協定締結を通じて、子ども・若者の育成を支援していく。