小田急電鉄は29日、特急ロマンスカー・LSE(7000形)の定期運行終了とGSE(70000形)第2編成の就役決定について発表した。GSE第2編成は7月11日から運行開始。LSEは7月10日に通常ダイヤでの運行を終え、その後は引退まで臨時列車として運行される。

  • 特急ロマンスカー・LSE(7000形)は7月10日をもって定期運行終了

特急ロマンスカー・LSE(7000形)は1980(昭和55)年に展望席のある特急車両として就役し、約38年間にわたり運行されてきた。現在は1編成(7004×11編成)のみ運行され、2018年度中に引退することが発表されている。定期運行終了を前に、6月16日から「LSEありがとうキャンペーン」を実施するほか、6月23日からLSEの3・4・8・9号車の車体側面に「ラストラン記念ロゴマーク」を掲出するという。

定期運行最終日の7月10日には、新宿発の下り「はこね23・41号」、箱根湯本発の上り「はこね22・34号」などの乗客に「記念乗車証明書」をプレゼント(なくなり次第終了)し、新宿駅15時40分発「はこね41号」、箱根湯本駅17時25分発「はこね34号」に合わせて出発セレモニーも実施予定。新宿駅19時15分発「ホームウェイ83号」は従来の藤沢行から片瀬江ノ島行として延長運転を行い、片瀬江ノ島駅の到着時刻は20時32分とされている。

「LSEありがとうキャンペーン」の実施期間は6月16日から7月31日まで。展望座席のある特急ロマンスカー3形式に乗車し、LSE・VSE・GSEの車型が印字された特急券を4枚集めて応募した中から、抽選で100組200名を「LSEで行く小さな旅」に招待する。LSEは7月10日に定期運行を終えた後、今年度中に引退するまで臨時列車として運行。「LSEで行く小さな旅」は9月29日の実施を予定している。

  • 3月17日に第1編成が就役した特急ロマンスカー・GSE(70000形)。7月11日から第2編成が運行開始する

LSEの定期運行終了の翌日、7月11日から特急ロマンスカー・GSE(70000形)の第2編成(70052×7編成)が運行開始する。「箱根につづく時(とき)を優雅に走るロマンスカー」をコンセプトに、眺望性や車内の居住性に優れた車両として新製され、第1編成は3月17日に就役した。LSEの定期運行終了とGSE第2編成の導入により、展望席のある特急ロマンスカーはGSE(70000形)2編成・VSE(50000形)2編成を使用しての運行となる。