LCCのPeach Aviationは5月9日、万博誘致特別機(JA820P)を関西空港にて披露した。ネーミングを一般公募した結果、「HONA IKOKA!」号に決定し、同号は2025年の大阪万博実現の夢を乗せ、9日のMM189便(関西=宮崎線)より運航を開始した。

  • 万博誘致特別機(JA820P)を9日、関西=宮崎線より運航

    万博誘致特別機(JA820P)を9日、関西=宮崎線より運航

この特別機は、機体後方サイドに大阪万博誘致の特大ロゴを、そして、機体前方ドアサイドに「HONA IKOKA!」号のロゴを掲示したもの。同機は北は北海道から南はタイ・バンコクまで、国内外での大阪万博誘致活動の認知度向上に寄与していく。

Peachは2025日本万国博覧会誘致委員会のオフィシャルパートナーであり、大阪生まれの唯一のエアラインとして、2025年の大阪万博開催の実現に向けて全面的に協力していくとともに、大阪万博誘致の機運を盛り上げていくとしている。

9日に関西空港第2ターミナル駐機場で行われた万博誘致特別機披露イベントには、2025日本万国博覧会誘致委員会会長代行の大阪府・松井一郎知事も登壇。松井氏は、「このたび、Peachにご協力をいただき、万博誘致のシンボルマークをラッピングした万博特別機を運航していただくことになりました。巨大な誘致ロゴマークをラッピングしたPeachの機体が、各都市を飛び回っていただき、大阪の万博誘致の空飛ぶ広告塔としての役割を担っていただくことを大いに期待しております」とコメントしている。

また、代表取締役CEOの井上慎一氏は、「この特別機の運航で、大阪への万博誘致の機運は、これまでないほどの上昇気流のカーブを描き、最高潮へと達していきます。万博特別機の名前となった"HONA IKOKA!"は、大阪への万博誘致への機運を勢いづけるのに相応しい言葉です。万博が来たら大阪・関西に"ほな行こか!"とアジア各国の人々に空飛ぶ電車で気軽に来てもらえることを願っています。

Peachの機内アナウンスでもお馴染みの"おおきに!"のように、外国の方や、関西以外の方にも言いやすく、愛着を持っていただける言葉だと感じています。本日より運航する、この万博誘致特別機とともに、日本とアジアのかけ橋を描くPeachが、大阪から日本全国へ、そしてアジア各国へ2025年の大阪への万博誘致の機運をさらに盛り上げてまいります」とコメントした。

万博誘致特別機の運航に併せて、さらに大阪万博誘致の機運に拍車が掛かるよう、関西空港第2ターミナル国内線パブリックエリアでは、1970年の大阪万博の様子を伝えるパネルの特別展示を実施している(5月9~15日まで)。初日となった9日は、1970年大阪万博パネルの前で、万博ミュージアム代表・白井達郎氏が、アブロードインターナショナルスクールの生徒に1970年当時の様子を紹介する取り組みを実施した。

  • 1970年大阪万博パネルの前で、万博ミュージアム代表・白井達郎氏が、アブロードインターナショナルスクールの生徒に1970年当時の様子を紹介

    1970年大阪万博パネルの前で、万博ミュージアム代表・白井達郎氏が、アブロードインターナショナルスクールの生徒に1970年当時の様子を紹介

「HONA IKOKA!」号のネーミングについて最優秀賞に選ばれた辻克朗氏は、「未来がまた、ここからはじまると言う想いを"HONA IKOKA!"に込めています。1970年の大阪万博では世界や日本中の人に、未来に対しての希望を大阪から感じてもらえたと思います。大阪弁の"ほな いこか!"には、さぁやるぞ! みんなでやろう! みんなで行こう! そこに行こう! そんな意味があると思います。そして大阪の人ならではの、前向きなことを少し、照れを隠すように、大変なことも何だかんだ言いながらもやってしまう、何とも言えないユルさも感じられる、いい言葉だと思いました」とコメントしている。

大阪万博誘致特別機のほか、Peachが実施する誘致活動は、関西空港第2ターミナル(国内線・国際線)に設置している計18台のPeachのチェックイン機「KIOSK」のデザインを、大阪万博誘致のロゴマークを印刷したものに変えるほか、客室乗務員・空港スタッフ全員で3月1日より大阪万博誘致のバッジの着用、さらに、3月1日からは、客室乗務員が到着地に着陸した後の機内アナウンスにて、大阪万博誘致の内容を案内している。