エン・ジャパンはこのほど、35歳以上を対象とした「理想の経営者」に関する調査結果を発表した。調査期間は2018年3月1~29日、調査対象は「ミドルの転職」を利用する35歳以上のユーザー、有効回答は1,292人(年収1,000万円以上188人、年収1,000万円未満1,104人)。

ミドルが選ぶ理想の経営者、2位「孫正義さん」 - 1位は?

「理想の経営者」を尋ねたところ、「松下幸之助さん」(パナソニック創業者)が首位を獲得。回答者からは「イチからパナソニックを大企業に導いた信念と実績」「ビジョンが明確だから」といった声が寄せられた。以下、2位「孫正義さん」(ソフトバンクグループ創業者)、3位「本田宗一郎さん」(本田技研工業創業者)、4位「稲盛和夫さん」(京セラ創業者)、5位「柳井正さん」(ファーストリテイリング代表取締役会長兼社長)と続いた。

現在(直近)の職場の経営者に対する満足度を聞くと、81%が「満足していない」と答え、「満足している」は19%にとどまった。年収別にみると、「満足している」との回答は、年収1,000万円以上が27%、年収1,000万円未満が17%と、高年収の人の方が満足度は高いことがわかった。

経営者に求めることは、「会社を導く理念・ビジョン」が59%と最も多く、次は「実行力」で31%。年収別で差がみられた項目は、「会社を導く理念・ビジョン」(年収1,000万円以上72%、年収1,000万円以下56%)、「人材育成力」(同:11%、22%)などだった。

  • あなたが経営者に求めることは何ですか?(上位3つ)

残念な経営者の特徴としては、「会社を導く理念・ビジョンがない」が45%で最多、2番目は「言っていることとやっていることが矛盾している」で35%。年収別では、「倫理観がない」(同:36%、25%)、「人材育成力がない」(同:14%、21%)などで差がみられた。