●フェスならではの楽曲の多様さを感じられた後半戦

続いては、内田真礼のターン。新曲も交えつつ、多彩な楽曲ごとに変わる豊かな表情で観客を魅了していった彼女のステージは、昨秋リリースのフロアナンバー「c.o.s.m.o.s」で幕を開ける。お立ち台で笑顔で跳ねる彼女の姿は星空のような空間に漂うようで、この曲を活かす形でまずは会場中と溶け合い、続けて一転シリアスなロックナンバー「Resonant Heart」へ。

凛とした表情で力強く歌い始めた内田だが、この日はこのステージに立つうれしさがどうしてもあふれ出てしまったのか、2コーラス目に入ってから笑顔がこぼれるひと幕も。その感情が爆発したのが、爽快なラブロックチューン「+INTERSECT+」。くしゃっとした笑顔とともに歌いゆく内田は、この4分間でいったい幾人の心を撃ち抜いていったのだろう。

ラスサビで彼女がシャウトに変えた「好きだよー!」のフレーズに、は前述のうれしさに加えてそれを一緒に楽しんでくれているファンへの想い、その両方が思いっきり込められたエモーショナルなものに。歌唱後の内田の第一声が「たのしー!」だったのも、それを証明するかのようだった。

そしてその気持ちを抱いたまま初披露された「aventure bleu」では、メロディラインの難易度が激高なのにもかかわらず、サウンドに身を任せてたゆたっているようなナチュラルなボーカルを披露。観客も手に灯す光を青色に変え、その雰囲気をさらに盛り上げる。

そして最後に歌ったのは「クロスファイア」。最後に再び思い切り盛り上がって終えられるタオル曲を持ってきたのは、毎回"思い出更新!"していく彼女らしい締めくくり方なのかもしれない。この曲で会場に楽しさを充満させたところで、内田が「サイコー!」のシャウトからジャンプエンド。投げキッスとともにステージを降りたのだった。

さて、3日目のステージもラスト2組。続いて「アイドルマスター ミリオンライブ! ミリオンスターズ」の登場。田所あずさ(最上静香役)、愛美(ジュリア役)、雨宮天(北沢志保役)、小岩井ことり(天空橋朋花役)の4人がステージに上がると、最初に歌ったのは「FairyTaleじゃいられない」。

涼感と芯を強く感じさせる田所、カッコよさ強めの愛美、キリッと凛とした雨宮、そしてまっすぐさの映える小岩井と、4人がそれぞれのクールさを持った歌声と表情でパフォーマンスを繰り広げる。

続くソロゾーンでは、まず雨宮が「CAT CROSSING」を歌唱。引き続き志保らしく凛とした佇まいでステージを務める。加えて1サビ明けには、楽曲になぞらえたネコをモチーフとしたクールなダンスも織り込まれており、そこで醸し出す艶っぽさがまた観客を魅了する。

続けて小岩井が歌った「Maria Trap」は、麗しさのある振付とは裏腹に、ロック全開のサウンドに乗せて激情を感じさせるボーカルを響かせていく。また、Dメロでの幼げな歌声から徐々に元の力強いものへと徐々に自然に切り替えていく巧みなボーカルワークには、舌を巻いた。

そしてドラムのインストのなか、ギターを携えた愛美が登場。「流星群」の頭サビをギター一本で弾き語ると、「"リスアニ!LIVE"、いくぜー!」とシャウト。バンドを従えマイクスタンドを前に気持ちよさそうに歌う、ジュリアの姿がそこにはあった。加えて2サビ明けの間奏には、この曲の作編曲を担当したリスアニ!バンドのベース・黒須克彦ともセッションするという胸熱ポイントも。

そしてソロラストは、田所の歌う「SING MY SONG」。段上に立った彼女の歌声は非常に優しく、曲とリンクして静香の成長を強く感じさせるものに。感情があふれすぎないように、でもそのすりきり一杯のところで声を震えさせて歌われたDメロは、まさにライブでしか出会えない聴きどころだった。

最後はもう1回4人がステージに集合。『アイドルマスターミリオンライブ シアターデイズ』のテーマソング「Brand New Theater!」を、ここまで5曲とはうって変わって元気いっぱい笑顔で披露。劇場を思わせる映像を背負って、新しいアンセムで客席のプロデューサーたちとともに華々しく盛り上がっていった。

●4時間超のフェスとは思えない熱気を生んだ、fripSideのステージ

そして今年のリスアニ!LIVEの大トリは、結成15周年イヤーを駆け抜け続けたfripSide。煽り映像で「プロデューサーの皆様、体力は残っていますか!?」と観客をイジりつつ、登場するやいなや「The end of escape」でいきなりしっかり盛り上げる。Vo.南條愛乃の細い細い針のような繊細と強さを併せ持った歌声、そして歌唱の合間にスタンドに手を振ったりといったパフォーマンスも含めて場内を巻き込み、「way to answer」へ。

理屈抜きでガンガン乗れてしまうナンバーでさらに高めにかかる。ここは本当に、開演から4時間を超えたフェス会場だろうか? そんな疑問さえ浮かんでしまうほどの、熱気と圧が渦巻いていた。曲明けには南條が「この2曲でわかったと思うけど、帰る頃には足腰立ちません!」と完全燃焼させることを宣言。

続けて「black bullet」で一気に会場を燃え上がらせる。Key.八木沼悟志もBメロ前に「せーの!」とさらに煽り、サビのコールではアツい一体感も生まれたところで、そのままリリース間近の新曲「killing bites」を披露。すでにイントロや間奏のコールが揃いに揃っていた点から、アニメ音楽を愛する観客に刺さる楽曲が、この冬またひとつ誕生したことを再認識させられた。その盛り上がりは、歌唱後南條から「さすが……みんな、さすがだよ!」とのひと言を引き出すほどのもの。そしてここでサプライズ! 八木沼もSATとして参加するALTIMAの楽曲「Burst The Gravity」が披露されることに。

この日限りのレアバージョンではあるものの、この曲の切なげなメロディラインと南條の歌声との相性は、実に良好だった。そのまま今度は、fripSideとしてのキラーチューンのひとつ「sister's noise」へ。"妹達"をダンサーとして引き連れ、オレンジ色の武道館が南條の歌声で、fripsideのサウンドで揺れる。それでも南條は不敵に微笑みながら「まだ声出ますか?」とさらに観客を引っ張り、観客も最後の力を振り絞りそれに応えていく。

そして、fripSideの15周年イヤーと3日間のフェスを締めくくるナンバー、「Two souls -toward the truth-」へ。曲に合わせてグリーンに染まった会場が、名残惜しくもラスト1曲を高めていく。南條の歌声は最後まで疲れ知らずなうえに、パフォーマンスにもコールに合わせて客席を指差す余裕が。落ちサビ後には客電もつき、視覚的にもひとつに繋がった会場中の誰もが最後の最後まで楽しみ尽くし、歌い切った南條の「おつかれ♪」の声とジャンプエンドで3日間のフェスに幕が降ろされたのだった。

ED映像の最後には、来年の"リスアニ!LIVE"の開催も発表! 1月25~27日と、今年同様3日間に渡っての開催を予定しているとのこと。次の、生音の体感と体験にこだわったアニメ音楽の祭典がどのようなものになるのか、早くも2019年が待ち遠しい。

リスアニ!LIVE 2018 SUNDAY STAGE
2018.01.28@日本武道館
【SET LIST】
●FLOW
M1.風ノ唄
M2.WORLD END
M3.ブレイブルー
M4.GO!!!
M5.sign

●さユり
M1.それは小さな光のような
M2.月と花束
M3.平行線
M4.ミカヅキ

●小松未可子
M1.Maybe the next waltz
M2.Catch me if you JAZZ
M3.LISTEN!!
M4.Swing heart direction
M5.HEARTRAIL

●綾野ましろ
M1.ideal white
M2.NEWLOOK
M3.Lotus Pain
M4.infinity beyond
M5.starry
M6.vanilla sky

●内田真礼
M1.c.o.s.m.o.s
M2.Resonant Heart
M3.+INTERSECT+
M4.aventure bleu
M5.クロスファイア

●アイドルマスター ミリオンライブ! ミリオンスターズ
M1.FairyTaleじゃいられない
M2.CAT CROSSING(雨宮 天[北沢志保役])
M3.Maria Trap(小岩井ことり[天空橋朋花役])
M4.流星群(愛美[ジュリア役])
M5.SING MY SONG(田所あずさ[最上静香役])
M6.Brand New Theater!

●fripSide
M1.The end of escape
M2.way to answer
M3.black bulletv M4.killing bites
M5.Burst The Gravity
M6.sister's noise
M7.Two souls -toward the truth-