この4月、大学を卒業したてのピカピカの新入社員が入ってきた、という会社も多いはず。入社からもうすぐ1カ月が経つということで、彼らも少しずつ職場にも慣れ始めてきた頃だろう。言ったことは何でも「ハイッ!」と即答してくれるし、いつも満面の愛想笑いを振舞いてくれる新入社員たち。

  • インタビューを受けてくれた新入社員のAさん

そんな姿を見てると、先輩心としては「この子たち、本心では何を考えているんだろう?」と、つい気になってしまったりもする。そこで、某社の新入社員に直撃し「ぶっちゃけ、働いてみてどう?」というド直球の質問をぶつけてみた。

直撃したのは……新卒新入社員のAさん

今回インタビューさせてもらったのは、今年3月に大学を卒業したばかりのピカッピカの新入社員Aさん。まずは、彼女のプロフィールを紹介したい。

名前:Aさん
年齢:23歳
職業:WEB制作
趣味:漫画・アニメ・バイク
学歴:有名美術大学卒
性格:明朗快活、社交的

  • 大学卒業式の様子。真ん中がAさん

生まれも育ちも東京というシティーガールのAさんは、なんとなくクールなイメージのある美大女子とは到底思えないほど、明るいし、おしゃべりだし、ファンキー。三十路の自分が押されちゃうぐらいグイグイ話してくれる。これは、ぶっちゃけ話にも期待が持てそうだ。

彼女は、もともと美術に造詣が深い父親の影響もあり、幼い頃から絵を描くのが好きで、高校卒業後は都内の美大に進学。でも、入学前から「大学には自分よりも絵が上手い人が山ほどいるはず……」ということを冷静に悟っていたらしく(賢い!)、自分は美術の企画やプロデュースを学べる学科を専攻した。

その学科では、マスコミやメディアについても勉強したらしく、自分の才能が生かせるのはコレだ! と思い、現在のウェブ関係の会社に入社し、その中でもライターやカメラマンなどさまざまな人をディレクションしてコンテンツを作るウェブ制作の職に就いたのだという。

  • 会社の同期たちと親睦会。左奥がAさん

入社して20日目(インタビュー時)の現在は、電話応対や書類整理といった社内の雑務をこなしながら、最近ようやく先輩の手伝いで簡単なバナー作りなどWEB制作の実務にも携わるようになったそう。ではでは、そんな彼女に突撃インタビューを始めたい。

「ぶっちゃけ、働いてみてどう?」

と、さっそく聞いてみる。さっきまで大学生活や趣味の話をグイグイとしてくれていたAさんだったが、ちょっと困った表情。そりゃそうだ。しばし考えたあと、こんな風に話してくれた。

「入社前は怖い先輩も多いんだろうなぁと思っていたんですけど、本当に周りの先輩たちが優しくて、いつも丁寧に仕事を教えてくださるので、とても働きやすいですね。いち早く仕事を覚えて、一人前になりたいです」

そういうの、いらない。もっと「ぶっちゃけ、仕事ってチョロイっすね」とか「女子グループの派閥争いが怖くて……」とか、そういう尖ったやつが聞きたい。でも、いきなり話してくれるわけもないので、ちょっと視点を変えて「社会人になってビックリしたことってあった?」と聞いてみた。

「お昼ご飯はびっくりしました! 何時に食べてもいいんですよ! 大学では決められた休憩時間があったのに、うちの会社は仕事が一段落したら自由に食べるスタイルなので、それにはビックリしましたね」

「あと、WEB関係の仕事ということもあって、何でも"デジタル"っていうことにも驚きました。出勤簿もスケジュールも全部パソコンで管理されていることには、かなりカルチャーショックを受けました」

「あとあと、私はまだ経験していないんですけど、"プレミアムフライデー"が現実にあるらしいんですよ! みんなでVRを体験しに行ったり、屋形船に乗りに行ったり、すごいリア充ですよね!! それはすごく楽しみ!」

「あと、他にも……」と、どんどん出てくる。社会人ならごくごく当たり前のことでも、確かにこないだまで大学生だった彼女にとっては新鮮に映るに違いない。ではでは、トークが盛り上がってきたところで、もう一回聞いてみたいと思う。で、「ぶっちゃけ、働いてみてどう?」。すると、ついにAさんがぶっちゃける!?