資生堂はこのほど、マイナビと共同で実施した「スキンケアに対する意識と実態」の結果を明らかにした。同調査は2月6日~14日、20代~50代の男性1,101名を対象にインターネットで実施したもの。

  • 業界別スキンケアに対する意識と実態

    業界別スキンケアに対する意識と実態

調査対象者が勤める8つの業界別(金融業、建築・土木業、商社・卸業、情報・IT業、官公庁・公益法人・団体、小売店業、医療・福祉業、製造業)に「スキンケアに対する意識と実態」の傾向を分析したところ、金融業に勤める人は、8業種のうち最も肌マネジメント意識が高い人が多いことがわかった。

金融業に勤める人の肌マネジメント実施率は、平均59.1%のところ、それより10ポイント以上高い69.2%となっている。スキンケアを行う理由を聞くと、67.0%が「身だしなみ、習慣・礼儀だから」と回答した。また、「仕事をする上で、肌に気を使うことは当然だと思う」も平均を上回り、64.4%となっている。

建築・土木業は「スキンケア実施率」と「肌マネジメント実施率」が、全業界のなかで2位とスキンケア意識が高かった。「スキンケアを行っている理由」について聞くと、「肌のトラブルや悩みを改善したいと感じたから」という回答が平均より高く、どのような肌トラブルを抱えているかという質問には、「毛穴の黒ずみ」「肌荒れ」という回答が目立った。

商社・卸業は、「スキンケア意識が高そうなイメージの業界」では金融業に次ぎ2位となっている。しかし実際のスキンケア実施率は平均的で、「1カ月にスキンケアにかける金額」は全業界で最下位だった。スキンケアの意識について聞くと「外見の印象を良くしたい」(42.9%)は平均より高く、見た目の印象を意識していることがわかった。

情報・IT業は、「1カ月にスキンケアにかける費用」以外は平均をすべて下回っている。「周囲/職場のスキンケア意識が高まれば、やむを得なく自身も取り組むか」という質問でも、全業界中最下位の40.3%だった。しかし、20代はスキンケアに積極的で、「1カ月にスキンケアにかける費用」は全体平均を大きく上回っている。

官公庁・公益法人・団体は、「スキンケア実施率」が全業界を通じて最も高かった。「きれいな肌は成功の証だと思う」(55.9%)、「仕事をする上で、肌に気を使うことは当然だと思う」 (62.2%)も平均を上回っている。

小売店業は、肌マネジメントにも気を遣っている人が多かった。「毎日のスキンケアの実施率」「1カ月にスキンケアにかける費用」も、平均を大きく上回っている。「スキンケアをすることでもっときれいな肌になりたい」と考える人も多く、きれいな肌を求める傾向があることがわかった。

医療・福祉業は、全体的に平均を下回る結果となった。しかし「スキンケア製品の新製品が出ると、すぐに使ってみたい」という回答は全業界の中で最も高く、スキンケアのトレンドを敏感に感じている人が多いことがわかった。

製造業はすべての項目において、平均を下回る結果となっている。男性がスキンケアをすることに対し、「同性からの印象が良い」「女性からの印象が良い」といった項目でも平均を下回っており、スキンケアがビジネスシーンでもたらす効果も実感する機会が得られていないことが明らかとなった。

「経営者・役員クラス」「課長クラス」「一般社員クラス」など、職位別に肌に対する意識を見てみると、経営者・役員クラスは身だしなみとして「肌」を重視している傾向が強かった。「仕事をする上で肌を気遣うのは当然だと思う」も全職位の中で最も高く、ビジネスシーンの身だしなみとして肌を重視していることがわかった。

  • 経営者・役員クラスは身だしなみとして「肌」を重視

    経営者・役員クラスは身だしなみとして「肌」を重視

調査対象者全員に、仕事に求められる能力において、自身にどの程度あてはまるかを聞くと、肌マネジメントを行っている人ほど、「信頼がある」「コミュニケーション能力がある」「出世が早い」などについて「そう思う」と答えている人が多かった。

  • 仕事に求められる能力と自身について(肌マネジメント実施者・非実施者別)

    仕事に求められる能力と自身について(肌マネジメント実施者・非実施者別)