元サッカー日本代表でタレントの前園真聖(44)が、15日に放送されたフジテレビ系トーク番組『ワイドナショー』(毎週日曜10:00~11:15)で、バヒド・ハリルホジッチ氏が日本代表監督を解任されたことについてコメントした。

前園真聖

前園真聖

日本サッカー協会は成績不振などを理由にハリルホジッチ氏の解任を発表。後任には、技術委員長としてチームに帯同していた西野朗氏が新監督に就任した。西野監督といえば、1996年のアトランタ五輪でブラジルを下し、「マイアミの奇跡」を演出したことでも知られる。

この電撃解任劇について前園は、「ワールドカップ2カ月前なので、まさかこのタイミングという驚きがありました」と想像だにしなかった様子。「最終予選の間にも負けたり、ワールドカップ決めた後も国内で不甲斐ない試合があったり、韓国に大敗したり、解任のタイミングはあったと思うんですけど、なんとなくそのまま決断できずにここまで来たのかなと」と推測し、「メンバーもなかなか確立されなかった。僕はもっと早い段階で解任するべきだったと思います」と主張した。

また、同協会がコミュニケーション上の問題や信頼関係が薄れてきたことを解任理由に挙げていたことに触れ、「今にはじまったことじゃない」と断言。「ハリルさんは自分の考えを絶対に曲げない方なので、感じ取り方によっては選手も押し付けられていると感じていたと思う」と話し、「もう少し選手の意見を採り入れ、もう少し日本サッカーを体感してくれていれば」と残念がった。

「マイアミの奇跡」を起こしたチームでキャプテンを務めていた前園。「西野さんは選手の意見をまずは汲んでくれる。いろんな不満もちゃんと聞いてくれて、それをピッチで表現してくれる。当然ぶつかることもあった」と奇跡的な試合へとつながった当時のチーム状況を振り返った。

ブラジル戦を前に、選手側が望んでいたのは攻撃的戦術だった。しかし、西野監督は守備的である必然性を訴えたという。分析映像で弱点を示しながら選手にその意図を説明したそうで、「選手を説得できる論理もちゃんと持っている方」「選手ファースト。自分がやりたいサッカーに選手を当て込むんじゃなくて、選手の良さを引き出すサッカーをいちばんに考える監督かなと、僕は一緒にやって思っています」とその手腕に太鼓判を押していた。