テレビ朝日系ドラマスペシャル『探偵物語』(8日21:00~23:05)原作の赤川次郎氏がこのほど、撮影現場を訪問し、ダブル主演を務める俳優の斎藤工、女優の二階堂ふみと初対面を果たした。

  • 左から斎藤工、赤川次郎氏、二階堂ふみ

    (左から)斎藤工、赤川次郎氏、二階堂ふみ=テレビ朝日提供

このドラマは、83年に薬師丸ひろ子と松田優作の共演で映画化された赤川氏の同名小説を、35年ぶりに映像化するもの。ドジの連続で崖っぷち状態の探偵・辻山秀一(斎藤)と、彼がボディーガード兼お守りを請け負うことになったオテンバお嬢様・新井直美(二階堂)が織りなす、5日間のミステリー&ラブロマンスだ。

赤川氏は、久々の映像化に「僕は映画も好きですから、いつも『原作の雰囲気を大事にしてくれれば、違うところがあってもいい』というスタンスなんです。今回の『探偵物語』にしても、時代に合わせて変えた方がいい部分は変えていただきつつ、今も昔もそんなに変わらない"男女の仲"を楽しめる面白いドラマになればいいな、と思いましたね」と語った。

また、故・松田さんが演じた辻山を今回、斎藤が演じることについて「松田優作さんもそうでしたけど、疲れた中年という役どころも斎藤工さんが演じると、えらくカッコいいんですよね!」と絶賛。直美を演じる二階堂へは「どんな役でも体当たりでやってらっしゃる女優さんというイメージ」だといい、「だから、今回のように普通の女子大生の役は珍しいでしょうし、彼女にとってはかえって、おもしろい役柄かもしれないですよね」と話した。

そして撮影現場を見学した赤川氏は、「今は機材も発達したので、撮影のときに監督さんがモニターを見てるでしょ。今日も俳優さんがいる場所とは違うフロアでモニターを見ていて、時代が変わったんだなぁって思いましたね。昔の監督さんはカメラの横に座って、役者さんを直接見ながら演出していましたから」と技術の進化に驚いている様子だった。