英国のジャガー・ランドローバーはこのほど、SUVモデル「F-PACE」にスペシャル・ビークル・オペレーションズ(SVO)が手がけたハイパフォーマンスモデル「F-PACE SVR」を追加したと発表した。550PSのV8エンジンを搭載する。

  • 「F-PACE SVR」

同モデルは、5.0リットルV8スーパーチャージド・ガソリンエンジンを搭載し、最高出力は550PS、最高速度は283km/hに達する。0-100km/h加速はわずか4.3秒と極めてハイパフォーマンスであり、ジャガー独自のバリアブル・バルブ・アクティブ・エキゾースト・システムの採用などにより、こうしたハイパワーが可能となった。同システムは標準の「F-PACE」と比較して6.6kgもの軽量化も同時に実現している。

足回りは21インチの軽量アロイホイールを採用し、オプションで22インチも選択可能。フロント395ミリ、リア396ミリのブレーキディスクには革新的なツーピース構造が採用され、軽量化と敏捷性のあるハンドリングを実現した。

さらに、「F-PACE」としては初となるリア・エレクトロニック・アクティブ・ディファレンシャル(EAD)をはじめ、トルク・オンデマンド式全輪駆動システムにはインテリジェント・ドライブライン・ダイナミクス(IDD)の制御技術を最適化して搭載。アダプティブ・ダイナミクス・サスペンションや電動パワーステアリングなどのデバイスも、すべて「SVR」向けに特別に調整・最適化している。

ボンネットには、エンジンベイからの熱風を逃がす専用ベントを設けて、視覚的にも「F-PACE SVR」のダイナミックなキャラクターを表現。リアは、アクティブ・エキゾースト・システムのクアッド・テールパイプ付きの新しいバンパーに、専用のスポイラーを接合している。