東急電鉄の新型車両2020系・6020系が28日にデビューした。2020系は朝の時間帯に東急田園都市線・東京メトロ半蔵門線、6020系は正午すぎの時間帯に東急大井町線の急行として営業運転を行った。それぞれデビュー記念のヘッドマークも掲出された。
田園都市線の新型車両2020系は長津田駅7時37分発、押上行の準急から営業運転をスタート。第1編成(2121~2021の10両編成)の車体前面に「Debut!! Series 2020」と記したヘッドマークを掲げ、前面窓には8590系・2000系(ともに東武スカイツリーラインへの直通運転を行わない車両)でも見られる「K」マークを取り付けての運行だった。
大井町線急行用の新型車両6020系は溝の口駅12時15分発、大井町行の急行から営業運転を開始した。第1編成(6121~6721の7両編成)の車体前面に2020系とは異なるデザインのデビュー記念ヘッドマークを掲げ、前面窓に「7CARS」のステッカーも。初の営業運転となる列車が二子玉川駅を発車した後、乗車した車両がこの日デビューした新型車両6020系であること、2018年冬から平日夜の大井町線で有料座席指定サービスを実施する予定であることなどを知らせる車内放送も流れた。
田園都市線の新型車両2020系は3編成、大井町線急行用の新型車両6020系は2編成製造されており、3月28日に運用のなかった他の編成もこれから順次導入予定とのこと。2020系のうち1編成は「鉄道と街の歩み」をテーマとした特別列車として、約1カ月間運行される予定。6020系は2018年冬に予定される有料座席指定サービスの開始に向けて、7両編成のうち1両をロング・クロスシート転換車両に置き換える。
また、東急電鉄が策定した中期3カ年経営計画(計画年度は2018~2020年度)の中で、鉄道事業において安定輸送の実現に向けた施設および車両の早期整備を進めるとともに、2022年度までに旧型車両の置換えを完了する方針であることも明らかにしている。